「日本プロスポーツ大賞」にWBC優勝 野球の日本代表

今年度、最も活躍したプロのスポーツ選手や団体に贈られる「日本プロスポーツ大賞」に、3月のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで3大会ぶりに優勝した野球の日本代表が選ばれました。

WBC日本代表を率いた栗山英樹前監督に内閣総理大臣杯

授賞式は21日午後、都内のホテルで行われ、「日本プロスポーツ大賞」に選ばれた野球のWBC日本代表を率いた栗山英樹前監督が岸田総理大臣から内閣総理大臣杯を受け取りました。

栗山前監督は「ことしは各スポーツ、活躍する選手が多い中で、侍ジャパンが賞をいただき感謝している。選手たちが命がけで新型コロナが明けたあと元気を届けたい、子どもたちに夢を与えたいという思いがみなさんに少しでも伝わっていたらうれしい」と述べました。

殊勲賞に大谷翔平選手 井上尚弥選手 北口榛花選手

殊勲賞には、WBCで日本の優勝に大きく貢献し、大リーグでは史上初めて2年連続で「2桁勝利、2桁ホームラン」を達成した大谷翔平選手。

プロボクシングで日本の男子選手としては2人目となる4階級制覇を果たした井上尚弥選手。

ことし8月の世界選手権で、日本選手として初めて金メダルを獲得した女子やり投げの北口榛花選手の3人が選ばれました。

北口選手はNHK賞にも選ばれています。

北口選手「ここがゴールではない 受賞励みに頑張りたい」

殊勲賞とNHK賞に選ばれた女子やり投げの北口榛花選手は「数多くのスポーツがある中で陸上競技のやり投げという種目でこのような賞をいただき、本当にうれしい。ことし最高の成績を残せたことはすごく自信になったが、ここがゴールではない。この受賞を励みにこれからも頑張りたい」と話していました。

その上で、すでに代表に内定している来年のパリオリンピックに向けて「世界選手権で金メダルを取ったのでオリンピックでも金メダルという気持ちは強い。しっかり準備をして特別な思いをもってパリに臨みたい」と意気込みを話しました。

特別賞に阪神とヴィッセル神戸

特別賞には、今シーズン、プロ野球で38年ぶりの日本一に輝いた阪神。

サッカー、J1でクラブ創設29年目で初優勝を果たしたヴィッセル神戸が選ばれました。

最高新人賞の小田凱人選手「来年が勝負 しっかり頑張りたい」

最高新人賞には、車いすテニスの小田凱人選手が選ばれました。

17歳の小田選手はことし、全仏オープンとウィンブルドン選手権で車いすの部の男子シングルスを制しました。

小田選手は「パラ競技でこのような賞をいただき光栄だ。ことしを振り返ってみると本当にたくさんのいい思い出があるが来年が勝負だと思う。またいい報告を届けられるようにしっかり頑張りたい」と話していました。

すでに代表に内定している来年のパリパラリンピックに向けては「優勝した全仏オープンと同じ会場で決勝戦が行われるが、目指すところはただ一つ、頂点しかないので、しっかりと頑張りたい」と意気込みを話しました。