WBC 大谷翔平 “ことばでも” チーム引っ張る【大谷語録】

「僕らはきょう超えるために、トップになるために来たので、きょう1日だけは彼らへの憧れを捨てて」

WBC=ワールド・ベースボール・クラシック。投打二刀流で活躍し、日本を3大会ぶりの優勝に導いた大谷翔平選手の決勝の試合前のことばです。

大リーグのスター選手ばかりのアメリカとの決勝に臨むチームメートを鼓舞するひと言。プレーだけでなく、さまざまなことばでもチームを引っ張りました。

大谷選手の今大会の「名言」をまとめました。
(※日付は日本時間で表記)

“今出せる100%を” (3/3 チーム合流)

自分が今出せる100%をしっかりと試合の中で出せるというのが、チームにとっても一番大事になってくる。コミュニケーションを取りながら、もっともっといいチームになれるように頑張りたい。

“自分にできるかぎりのことはしたい” (3/8 開幕前日)

楽しみにしているし、初戦なのでチームの勢いをつけるためにも初回からしっかり集中して入りたい。WBCは初めてなので緊張するとは思うが、いつもどおりの自分らしいプレーをしたい。いつもどおりの準備とゲームの心構えをやっていきたい。

投打ともにチームに必要だと思われているのであれば、もちろん出たいと思っている。自分にできるかぎりのことはしたいので、その1つのスタートとして、あした、しっかりと投げて、攻撃もしっかり参加したい。

“あしたはもっと大きい声援を!” (3/9 初戦の中国戦後)

(先発投手で4回無失点/打者で2安打2打点)
相手の中国もすばらしい野球をしていて、中盤までどうなるかわからなかったので、勝つことができてすばらしいゲームだった。

(観客へ)
遅くまで残っていただき感謝している。
ただ、まだまだ声援が足りないので、あしたはもっと大きい声援をお願いします!

“子どものころからずっと夢見ていた” (3/12 豪州戦後)

(大会初ホームラン)
子どものころからずっと夢見ていたし、早く打ちたいなと思っていたので、なんとか1本打てた。また次の試合で打てるように頑張りたい。

どこからでも点数が取れる打線だしピッチャーも粘り強く投げているので、いい試合が続いている。
(ファンの歓声について)
まあまあでした(笑)。
まだまだ気合い入れて優勝目指して頑張ります!

“勝利より優先する プライドはなかった” (3/16 準々決勝後)

(“#大谷バント”について)
リスクを回避しながらハイリターンを望める選択をして、結果的にビッグイニングを作れたのでよかった。あの場面で日本の勝利より優先する自分のプライドはなかった。

日本では毎試合すばらしい声援で選手もわくわくするような雰囲気が生まれていた。
ここからは1試合1試合、1イニング1イニングが大事になってくる。

『相手より1点多く取っていればそれでいい』という気持ちで、残り2試合気を引き締めて全員で頑張りたい。

“台湾 韓国 中国「次は自分たちも」” (3/20 準決勝 前日)

(WBCどう継承するか)
確実に大会自体、進歩していると思うし、回数を重ねるごとに権威ある大会に近づいているんじゃないかと思う。まだまだ途中だし、逆に言えば自分たちの力で、もっともっといい大会にできるという、やりがいみたいなものは、どの国も感じていると思う。

勝つことでやっぱり日本のファンの人たちは喜んでくれると思うので、そこだけだと思う。

もちろん台湾、韓国とか、予選で今回は残念ながら負けてしまったと思うが、僕らが勝っていって優勝することによって「次は自分たちも」という、そういう気持ちになるんじゃないかと思う。その2つだけではなくて、中国もそうだし、まだまだ大きくなる可能性を持っていると思うし、そのためにも勝ちっていうのが、いちばん大事だと思う。

“みんな目いっぱい身を粉にして” (3/21 準決勝後)

同点に追いついて、また取られてという厳しい展開で、勝ちの方向に転ばないもどかしさがあったが、誰も諦めていなかった。後ろにつなぎさえすれば1点ぐらい簡単にひっくり返せる打線なので、本当にチャンスを作るだけだと思って打席に入った。

ボールを4つ見送ってフォアボールになれば、それでいいと思っていたが、結果的につなげてよかった。

(サヨナラ打の村上宗隆選手について)
ファーストスイングからいい軌道で振っていたので、必ず打ってくれると思っていた。なかなか結果が出ずに苦しかったと思うが、人一倍バットを振っていたし、必ず打ってくれると思っていた。

みんな目いっぱい、身を粉にしてチームのために頑張っているので(決勝に)全力で準備したい。

“憧れてしまったら超えられない” (3/22 決勝前の円陣)

僕から1個だけ、憧れるのはやめましょう。

(アメリカチームは)ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見たらトラウトもいる、ライトにベッツがいたり、野球をやっていれば誰もが聞いた選手たちがいると思うが、きょう1日だけはやっぱり憧れてしまったら超えられない。

僕らは、きょう超えるために、トップになるために来たので、きょう1日だけは彼らへの憧れを捨てて勝つことだけ考えていきましょう。

さあ行こう!

“もっともっと すばらしい選手に” (3/22 優勝後)

(日本ハム時代の恩師 栗山英樹監督とともに世界一を手にしたことについて)
優勝を夢みていたので本当にうれしい。粘り強く、最後の最後まで諦めずに監督を優勝させることができてよかった。
こういう形で、また一緒に野球をするとは正直、思っていなかった。いい経験をさせてもらったし、最高の形で終わることができた。すばらしい経験だった。

(3年後のWBC出場について)
出たい。僕自身が一定のレベルに居続けるのが条件だし、もちろんそうなるように最善の努力を毎年したいと思う。

もっともっとすばらしい選手になれるように頑張っていきたい。