熱中症やその疑い 各地で搬送相次ぐ 対策徹底を

西日本から北日本の広い範囲では晴れて気温が上がり、午前中から真夏日となっているところもあります。

熱中症やその疑いで搬送される人が各地で相次いでいます。熱中症に十分注意が必要です。

静岡 小学生ら13人が熱中症の症状訴える 3人搬送も軽症

17日午前9時すぎ、静岡県焼津市保福島にある市営の野球場で、野球大会の開会式に参加していた小学生など13人が吐き気や頭痛など熱中症の症状を訴えました。

消防によりますと、このうち10歳と11歳の男子児童、あわせて3人が病院に搬送されました。

いずれも症状は軽く、命に別状はないということです。

気象庁によりますと、17日の静岡県は朝から各地で晴れて日ざしが照りつけ、焼津市に隣接する静岡市駿河区では午前9時の気温が27度とすでに夏日になっていました。

消防は、のどが渇く前にこまめに水分補給をするなど、熱中症への対策を徹底するよう呼びかけています。

都内で14人 熱中症の疑いで救急搬送

東京消防庁によりますと、17日都内では、午後3時までに30代から90代の男女あわせて14人が熱中症の疑いで救急搬送されたということです。

このうち8人が中等症で、6人が軽症だということです。

東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給するなど対策を徹底するよう注意を呼びかけています。

群馬 9地点で真夏日 2人が病院に搬送

群馬県内では、17日、13の観測地点のうち9地点で30度以上の真夏日となりました。

群馬県によりますと、県内では17日午後3時までに2人が熱中症やその疑いで病院に搬送されたということです。

このうち10代の男性は中等症で、高崎市の屋外で運動中に気分が悪くなって運ばれ、もう1人の10歳未満の男の子は軽傷で、前橋市の公園で気分が悪くなり運ばれたということです。

名古屋 消防局など 意識的な水分補給を呼びかけ

名古屋市千種区の商業施設では、名古屋市消防局などが訪れた人にチラシを配ってのどがかわく前に意識的に水分を取るよう呼びかけました。

また、飲料・食品メーカーが、水にレモン果汁と砂糖、それに塩を加えて家庭でも簡単に作れるスポーツドリンクを提供し、作り方を説明していました。

名古屋市消防局救急課の竹内宏実 消防司令補は「例年この時期から熱中症疑いの搬送者が増え始めるので、こまめに水分を取って元気にすごしてほしい」と話していました。