防災コーナー例年より早く設置 非常用持ち出し袋の備えを

先週末の記録的な大雨では、「線状降水帯」が相次いで発生し、浸水や土砂災害など被害が相次ぎました。

あすは九州から雨の降る地域が広がっていきます。

関東地方でも梅雨入りが近づく中、都内のホームセンターでは、例年より早めに防災コーナーを設置したところがあります。

自治体の防災担当者は、非常用持ち出し袋の”衣替え”を呼びかけています。

防止グッズを集めた特設コーナーを前倒し設置 東京 北区

東京・北区のホームセンターでは、6月2日から3日の大雨で、近くを流れる石神井川の上流で氾濫危険水位を超えました。

店では、この大雨を受け、例年は梅雨入り後に設置している雨関連の防災グッズを集めた特設コーナーを前倒しして設置しました。

長靴の売り上げ2倍以上(前年同期比)

このうち長靴の売り上げは、去年の同じ時期に比べて2倍以上になっているほか、浸水を防ぐ土のうや、避難時に持ち出す携帯用食料品などもよく売れているということです。

店を訪れた80代の男性は「懐中電灯やタオル、下着や靴下など避難する時に役立つものを備えています。気象情報をよく見て、早めに避難するよう心がけていきたい」と話していました。
ホームセンターの宮崎建次さんは「先日の大雨もありましたし、まもなく関東でも梅雨入りということもあるので、在庫の量を増やして準備しています。日頃から防災用品の準備をしていただきたい」と話していました。

水害の危険性が高まった東京 練馬区では

練馬区防災学習センター
東京・練馬区でも、今月6月2日から3日の大雨の影響で、区内を流れる石神井川の一部で氾濫危険水位を超え水害の危険性が高まりました。

区では本格的な雨の時期に入ることから、防災施設などで日頃からの対策の重要性を呼びかけています。

「非常用持ち出し袋」中身の見直しを

特にこの時期は、避難時に持ち出す「非常用持ち出し袋」の中身を見直すことが重要だとして、▼長袖は半袖に、▼カイロは冷却効果のあるシートにと、暑さや熱中症に備えて“衣替え”するよう呼びかけています。

また、持ち出せる荷物に余裕があれば▼汗ふきシートや▼帽子などもあると良いとしています。

このほか、季節問わず必要な▼簡易的な食品や▼水、▼感染症対策のマスクや消毒、▼懐中電灯や▼ラジオ、▼携帯用トイレ、▼さまざまな用途に使えるタオルなども改めて確認して備えて欲しいとしています。

ハザードマップを事前確認

施設ではパネルを設置して▼ハザードマップを事前に確認することや、▼自宅周辺の側溝などの落ち葉を取り除くことも呼びかけています。
練馬区区民防災課の萩原洋介さんは「この時期は洋服も衣がえするタイミングだと思うので、非常用持ち出し袋の中身もあわせて衣がえして頂きたい。事前に家族と話し合って避難場所も決めておき、気象庁や自治体が発信する情報をいち早く収集して欲しい」と話していました。

NHKのサイトでも

NHKのサイトでも、備えに役立つ動画や記事をまとめています。
災害時、自宅から避難先へ行く際に必要な「非常用持ち出し袋」についても、紹介しています。
最新ニュースや災害情報をいち早くお届けする公式アプリが、次の「NHKニュース・防災」です。