石川県金沢市で24日、「棋王」のタイトルを持っている藤井聡太さんが伊藤匠さんと将棋をしました。
この日使った将棋の駒は、能登半島地震で被害を受けた塩井一仁さんのものです。塩井さんの妻は地震で亡くなりました。妻のお葬式のあと、地震で壊れた家の中からこの駒が見つかりました。将棋が好きな塩井さんは、いつも自分を応援してくれた妻を思い出して、駒を使ってもらうことにしました。
将棋は藤井さんが勝ちました。藤井さんは「特別な駒なので、いい将棋をしたいと思いました」と話しました。
塩井さんは「明るい話になったので、地震の被害を受けたたくさんの人も喜んでくれたと思います。地震で全部なくなりましたが、これから頑張りたいです」と話しました。