今月7日、群馬県伊勢崎市で小学生など12人が、犬にかまれました。この犬は狂犬病のワクチンを注射していませんでした。このニュースのあと、狂犬病について心配する人が増えました。
厚生労働省によると、狂犬病はウイルスを持った犬などにかまれてうつる病気です。犬を飼う人は、市や町などに犬の登録をして、毎年狂犬病のワクチンを犬に注射しなければなりません。違反した場合は、20万円以下の罰金です。
ワクチンを注射した犬の割合は、1985年から大体100%が続いていました。しかし、1996年ごろから下がり始めて、2022年度は70%ぐらいになりました。
日本で犬にかまれて狂犬病になった人は、長い間出ていません。しかし、専門家は「ワクチンを注射する割合が低くなると、病気が広がってしまう心配があります」と話しています。