【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(7月3日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる3日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、およびロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

アメリカ ウクライナに23億ドルの追加軍事支援へ

アメリカのオースティン国防長官は2日、国防総省で、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナのウメロフ国防相と会談しました。

この中で、オースティン長官は「われわれは、ウクライナがロシアの侵略を撃退し、ロシアを抑止するのに必要な能力を提供し続ける」と述べ、ウクライナに対し、23億ドル、日本円にして3700億円規模の追加の軍事支援を近く行うと明らかにしました。

ロシア軍がウクライナの首都キーウなどへのミサイル攻撃を続ける中、今回の支援には、防空ミサイルなどが含まれているとしています。

アメリカの首都ワシントンでは来週、NATO首脳会議が開催され、ウクライナへの支援についても意見が交わされる予定で、オースティン長官はこれを前に支援の継続の重要性を強調しました。

ウメロフ国防相は、支援に謝意を示した上で「われわれがどのように、将来的にNATOの一員になれるのか、話し合うことを期待している」と述べ、NATO加盟に向けて議論を前進させたい考えを示しました。

ロシア寄りハンガリー首相 ゼレンスキー大統領に停戦検討促す

ハンガリーのオルバン首相は、2日、ロシアによる侵攻後初めてウクライナの首都キーウを訪問しゼレンスキー大統領と会談しました。

ハンガリーは、今月1日からEU=ヨーロッパ連合の議長国を務める一方、オルバン首相は、ウクライナ支援に反対するなどロシア寄りの姿勢を示しています。

会談後の記者発表でゼレンスキー大統領は、オルバン首相が、EUの議長国となった直後に訪れたのがウクライナだったことを評価した上で「ウクライナ支援が十分なレベルで維持されることは、ヨーロッパのすべての人々にとってとても重要だ」と述べ、EUによる支援が継続される必要性を強調しました。

一方、オルバン首相は「ウクライナが苦しんでいるこの戦争は、ヨーロッパの安全保障にも深く影響を与えている」と述べました。

その上で「まず停戦し、和平交渉を加速させられないか検討を求めた」と述べ、ゼレンスキー大統領に一時的な停戦と和平交渉の開始を検討するよう促したことを明らかにしました。

オルバン首相は、これまでも停戦や和平交渉を重視する発言を繰り返していますが、ウクライナは、ロシア軍の撤退など、自分たちが提唱している和平案の実現を目指す考えを示しています。