【全結果 6日目】竹原秀一が内定 入江陵介は5大会連続ならず

競泳のパリオリンピックの代表選考を行う“一発勝負”の大会は6日目の22日、男子200メートル背泳ぎの決勝が行われ、竹原秀一選手が優勝し、代表に内定しました。一方、34歳の入江陵介選手は3位で、5大会連続のオリンピック出場はなりませんでした。
女子200メートルバタフライでは、19歳の三井愛梨選手と24歳の牧野紘子選手が代表に内定。さらに女子200メートル平泳ぎでは、鈴木聡美選手が優勝し、2つ目の代表内定となりました。

大会6日目のすべての結果をお伝えしています。

レースのもようは、NHKプラスで配信中↓↓↓(2024年3月29日まで)

★男子 200m 背泳ぎ【決勝】竹原が代表内定 入江は内定ならず

今回の大会は、東京 江東区の東京アクアティクスセンターで8日間の日程で行われ、決勝で「派遣標準記録」と呼ばれる日本水泳連盟が設定したタイムを突破したうえで、2位以内に入ればパリオリンピックの個人種目の代表に内定します。

竹原秀一選手

大会6日目に行われた種目のうち、男子200メートル背泳ぎの決勝は、19歳の大学生、竹原秀一選手が、序盤から持ち味のテンポのいい力強い泳ぎで先行し、前半の100メートルをトップで折り返しました。そして後半もスピードは落ちず、リードを保って1分56秒28のタイムで優勝し、設定された派遣標準記録を突破して、パリオリンピックの代表に内定しました。

竹原選手は初めてのオリンピックの切符です。

一方、34歳のベテランの入江陵介選手選手は1分58秒37のタイムで3位に終わりました。入江選手は、100メートル背泳ぎでも代表内定を逃していて、北京大会から続く、5大会連続のオリンピック出場はなりませんでした。

竹原秀一「入江選手の分まで戦えるように」

男子200メートル背泳ぎで優勝し、初めてのオリンピックの切符をつかんだ竹原秀一選手は「とてもほっとしている。代表内定が決まって、4年後じゃなくて、ことしオリンピックで戦えることがとてもうれしい」と喜びを語りました。
そのうえで、5大会連続のオリンピック出場を逃した入江陵介選手については「入江選手からレース後に『ここからだよ。ここから頑張ってね』と声をかけてもらった。入江選手の分まで戦えるように自分が背泳ぎを引っ張っていけるように頑張りたい」と話していました。

入江陵介「やれることはやった かみしめながら泳げた」

男子200メートル背泳ぎで3位となり、5大会連続のオリンピック出場はならなかった入江陵介選手は「やれることはやったし、最後はばててしまったが、かみしめながら泳げた。いろいろな感情もあるし、今、何かを明言できる場ではないが、竹原選手が代表内定を決めてくれたことは喜ばしいことだ」と話しました。
そのうえで「たくさんのファンに来ていただいて、3年前の選考会は無観客でこれだけの観客の前で泳ぐことは最近なかったので、改めて競泳のすばらしさを感じた。充実した大会だった。この舞台に立てて、最後まで戦い抜けたことはよかった」と、すがすがしい表情で語りました。

【決勝 結果】派遣標準記録 1:56.92

▽1.竹原秀一 1:56.28 ★代表内定
▽2.砂間敬太 1:57.01
▽3.入江陵介 1:58.37
▽4.山下結生 1:59.31
▽5.佐藤佑亮 1:59.51
▽6.伊藤智裕 1:59.69
▽7.村上汰晟 2:00.06
▽8.加藤 理 2:00.69

☆代表内定:竹原秀一(たけはら・ひでかず)

竹原秀一選手は福岡県出身の19歳。2歳から水泳を始め、背泳ぎを専門としています。上半身をパワフルに動かす独特のフォームが特徴的で、前半から飛び出す積極的な泳ぎが持ち味です。
おととしの日本選手権では200メートル背泳ぎで初優勝を果たし、その年の9月に行われた世界ジュニア選手権でも銀メダルを獲得しました。さらに、大学生となって迎えた去年の日本選手権では200メートル背泳ぎで2連覇を果たし、7月には初めての世界選手権にも出場しました。
東洋大で指導を受ける平井伯昌コーチからは「ガッツのある選手」と評価されていて、ベテランの入江陵介選手に勝ってオリンピックの切符をつかむことを目標に、基礎的な持久力の強化などを行ってレベルアップを図ってきました。

★女子 200m バタフライ【決勝】三井と牧野が代表内定

競り合う三井選手(奥)牧野選手(手前)

女子200メートルバタフライの決勝では、19歳の三井愛梨選手が前半3番手で折り返すと、後半、持ち味の持久力を生かした伸びのある泳ぎでトップに立ち、2分6秒54のタイムで優勝しました。

24歳の牧野紘子選手は終始、安定した泳ぎでトップを争い、2分7秒61のタイムで2位に入りました。

代表内定の三井選手(左)牧野選手(右)

2人はともに派遣標準記録を突破してパリオリンピックの代表に内定しました。三井選手、牧野選手ともに初めてのオリンピックの切符です。

三井愛梨「夢の舞台 五輪切符をつかむことができ うれしい」

三井愛梨選手は「夢の舞台であり、ずっと目標にしていたオリンピックの切符を自分の手でつかむことができてうれしい。それと同時に、本当にたくさんの方に感謝したい」と喜びを語りました。
そしてパリオリンピックに向けて「今回、目標としていたタイムは2分5秒台の前半だったので、届かなかったのは悔しい。今回のレースをしっかり反省して、それを生かしてメダルを取れるように頑張りたい」と話していました。

牧野紘子「憧れの舞台に やっと立てる」

牧野紘子選手は「代表に内定できたことはすごくうれしい。タイムは納得していないが、80%の力でも派遣標準記録が切れる練習はしてきたので、そこが自分が成長できた部分かなと思う」と話しました。
そのうえで「オリンピックは昔から憧れた舞台で、ロンドンオリンピックの代表選考会から出てきたが、やっとその舞台に立てるという思いだ。オリンピックの決勝で戦えるように頑張りたい」と話していました。

【決勝 結果】派遣標準記録 2:07.95

▽1.三井愛梨 2:06.54 ★代表内定
▽2.牧野紘子 2:07.61 ★代表内定
▽3.水口知保 2:08.23
▽4.内田かりん 2:09.62
▽5.藤本 穏 2:10.10
▽6.奥園心咲 2:10.58
▽7.谷川亜華葉 2:10.66
▽8.長谷川涼香 2:11.73

☆代表内定:三井愛梨(みつい・あいり)

三井愛梨選手は神奈川県出身の19歳。バタフライが専門で、特に200メートルを得意としていて、抜群の持久力を生かしたレース後半の伸びが持ち味です。
幼いころから水泳に親しんできたほか、小学生までは新体操にも取り組んでいて、そのときに培った柔軟性が今のしなやかな泳ぎにもつながっています。
競泳ではジュニア時代から全国大会で活躍し、法政大進学後の去年の日本選手権では、200メートルバタフライで初優勝を果たしました。その年の7月に行われた初出場の世界選手権でも決勝まで進み、後半に追い上げる得意のレース展開で5位に入りました。
シドニーオリンピック銀メダリストの田島寧子さんなどを指導した藤森善弘コーチのもと、パリオリンピックでのメダル獲得を目標に、課題としていた筋力アップやキックの改善などに取り組んできました。

☆代表内定:牧野紘子(まきの・ひろこ)

牧野紘子選手は東京都出身の24歳。バタフライや自由形を得意としていて、兄の影響で3歳で水泳を始めると、小学生のころから全国大会で活躍してきました。
2017年には高校生で世界選手権に初出場を果たすなど、早くから世界の舞台を経験し、これまで世界選手権には3回出場しています。
オリンピック初出場と7年前の2017年に記録した200メートルバタフライの自己ベストを更新することを最大のモチベーションに、疲れが出るレース後半に泳ぎのテンポを崩さないことなどを課題として、強化に取り組んできました。

★女子 200m 平泳ぎ【決勝】鈴木聡美が2種目目の代表内定

実績のある選手がそろった女子200メートル平泳ぎの決勝は、前半から33歳の鈴木聡美選手選手がテンポのいい泳ぎを見せ、100メートルをトップで折り返しました。後半は、渡部香生子選手や今井月選手が追い上げて3人の接戦となりましたが、鈴木選手が逃げきり、2分23秒09のタイムで優勝、設定された派遣標準記録を突破して、パリオリンピックの代表に内定しました。

鈴木選手は100メートル平泳ぎに続く2種目目の代表内定です。

2位の渡部選手は派遣標準記録を切れず、4大会連続のオリンピック出場はなりませんでした。

鈴木聡美「パリでは300%の力を出していきたい」

2種目目の代表内定を決めた鈴木聡美選手は「3割心配、7割楽しみというレースの中、緊張もしていたがスタート台に立つ直前には自分のやるべきことが見えていた。臆することなく200メートルを泳ぎ切れてよかった」と安どの表情を浮かべながら話しました。
そのうえで、2種目のレースに挑むパリオリンピックについては「きょうの200メートルが200%だったので、パリでは300%の力を、誰もが思わないような力を出していきたい」と力強く話していました。

【決勝 結果】派遣標準記録 2:23.31

▽1.鈴木聡美 2:23.09 ★代表内定
▽2.渡部香生子 2:23.55
▽3.今井 月 2:23.69
▽4.楠田夢乃 2:25.64
▽5.加藤心冨 2:26.33
▽6.宮坂倖乃 2:26.45
▽7.中澤海凪 2:27.28
▽8.佐藤琴美 2:28.03

==大会6日目【そのほかの全結果】==

◆男子 200m 個人メドレー 準決勝 瀬戸大也 1位で決勝へ

瀬戸大也 選手

【準決勝 結果】派遣標準記録 1:57.51

▽1.瀬戸大也 1:58.33
▽2.松下知之 1:58.40
▽3.小方 颯 1:58.57
▽4.森 拓海 1:58.86
▽5.宮本一平 1:59.03
▽6.牧野航介 1:59.68
▽7.松本周也 1:59.85
▽8.井狩裕貴 2:00.07
▽9.渡辺裕太 2:00.20
▽10.木本憲大 2:00.95
▽11.廣島偉来 2:00.96
▽12.阿部力樹 2:01.24
▽13.溝畑樹蘭 2:01.28
▽14.小島夢貴 2:01.66
▽15.木村瞬弥 2:02.19
▽16.加藤 涼 2:02.20

◆男子 50m 自由形 準決勝 塩浦慎理1位で決勝へ

【準決勝 結果】派遣標準記録 21.82

▽1.塩浦慎理 22.21
▽2.坂井孝士郎 22.25
▽3.中尾駿一 22.30
▽4.中村 克 22.33
▽5.川根正大 22.37
▽6.重藤流世 22.48
▽7.須田悠介 22.58
▽8.坂田怜央 22.72
▽8.金一勢アンドレア 22.72
▽8.石黒智基 22.72
▽11.五味智信 22.74
▽12.難波 暉 22.76
▽12.市村優弥 22.76
▽14.東方琉河 22.83
▽15.三橋拓也 23.07
▽16.川島由伸 23.15

◆女子 200m 背泳ぎ 準決勝 山本千晶1位で決勝へ

【準決勝 結果】派遣標準記録 2:08.65

▽1.山本千晶 2:11.80
▽2.古林毬菜 2:11.86
▽3.小西杏奈 2:12.00
▽4.水野柚希 2:12.06
▽5.鈴木彩心 2:12.70
▽6.長岡愛海 2:12.74
▽7.秀野由光 2:12.82
▽8.弘中花音 2:12.99
▽9.長岡海涼 2:13.63
▽10.宮城歩優 2:13.77
▽11.岡村梨香 2:13.99
▽12.伊藤ななみ 2:14.72
▽13.井出柚紀 2:15.26
▽14.佐々木美莉 2:15.47
▽15.渡会円香 2:15.58
▽16.伊藤亜香利 2:16.13

◇男子 50m 平泳ぎ【決勝】

▽1.渡辺隼斗 27.44
▽2.山本聖蓮 27.68
▽3.古川喜将 27.78
▽4.小嶋 壮 27.79
▽5.高田大志 27.88
▽6.山中祥輝 27.90
▽7.柳沢駿成 27.92
▽8.西尾幸四郎 27.95

《6日目 夜のレース/スタートリスト》

★は代表内定がかかるレース

◆19:31~女子 200m 背泳ぎ 準決勝

◇世界記録 2:03.14
◇日本記録 2:07.13
★派遣標準記録 2:08.65


【1組】
▽1.井出柚紀(東坂戸SS)
▽2.宮城歩優(中京大)
▽3.長岡海涼(山形DC/東北高)
▽4.弘中花音(イトマン/四條畷学園高)
▽5.山本千晶(ダンロップSC/日大藤沢高)
▽6.秀野由光(神奈川大)
▽7.岡村梨香(アクラブ堀之内/法政大)
▽8.伊藤亜香利(神奈川大)

【2組】
▽1.渡会円香(同志社大)
▽2.小西杏奈(ガスワン/サイサン)
▽3.長岡愛海(山形DC/山形商業高)
▽4.水野柚希(スウィン大教/栄東高)
▽5.古林毬菜(神奈川大学AD)
▽6.鈴木彩心(豊川高)
▽7.佐々木美莉(スウィン埼玉/春日部共栄高)
▽8.伊藤ななみ(VALUE SS/八王子高)

◆19:43~男子 200m 個人メドレー 準決勝

◇世界記録 1:54.00
◇日本記録 1:55.07
★派遣標準記録 1:57.51


【1組】
▽1.溝畑樹蘭(ミツウロコ/三菱養和SS)
▽2.小方 颯(イトマン港北/日本大)
▽3.松下知之(スウィン宇都宮/宇都宮南高)
▽4.森 拓海(コナミスポーツ/国士舘大)
▽5.松本周也(ひまわりNW)
▽6.加藤 涼(中京大中京高/MBSサンパーク)
▽7.小島夢貴(イトマン東伏見)
▽8.木村瞬弥(JSS東花園/桃山学院高)

【2組】
▽1.渡辺裕太(明治大/ダンロップSC)
▽2.廣島偉来(東京ドームS/明治大)
▽3.宮本一平(ガスワン/サイサン)
▽4.瀬戸大也(CHARIS&Co.)
▽5.牧野航介(東洋大学/ヨコハマSC)
▽6.木本憲大(イトマン近大)
▽7.井狩裕貴(イトマン東京)
▽8.阿部力樹(セントラル横浜/日大藤沢高)

◆19:54~男子 50m 自由形 準決勝

◇世界記録 20.91
◇日本記録 21.67
★派遣標準記録 21.82


【1組】
▽1.東方琉河(金沢SC西泉/金沢高)
▽2.難波 暉(新東工業愛知/四日市SC)
▽3.中尾駿一(静科)
▽4.金一勢アンドレア(ヌーベルヴァーグ)
▽5.中村 克(イトマン東進)
▽6.川根正大(ツカサドルフィン)
▽7.市村優弥(鹿屋体育大)
▽8.五味智信(ヨコハマSC/明治大)

【2組】
▽1.坂田怜央(JOYFIT帯広)
▽2.石黒智基(津田学園/津田大山田)
▽3.坂井孝士郎(大和ハウス)
▽4.塩浦慎理(イトマン東進)
▽5.重藤流世(イトマン近大)
▽6.須田悠介(早稲田大)
▽7.川島由伸(麗水会)
▽8.三橋拓也(国士舘大)

★20:07~女子 200m バタフライ【決勝】

◇世界記録 2:01.81
◇日本記録 2:04.69
★派遣標準記録 2:07.95


▽1.奥園心咲(枚方SS/立命館宇治高)
▽2.内田かりん(山梨中央銀行)
▽3.水口知保(セントラル目黒/明治大)
▽4.三井愛梨(横浜サクラ/法政大)
▽5.牧野紘子(あいおいニッセイ/東京ドームS)
▽6.藤本 穏(枚方SS/同志社大)
▽7.谷川亜華葉(イトマン近大)
▽8.長谷川涼香(東京ドーム)

★20:16~男子 200m 背泳ぎ【決勝】

◇世界記録 1:51.92
◇日本記録 1:52.51
★派遣標準記録 1:56.92


▽1.山下結生(立教大)
▽2.佐藤佑亮(イトマンアビコ/太成学院大高)
▽3.加藤 理(山陰パナソニック/アクアみすみ)
▽4.竹原秀一(東洋大/はるおか赤間)
▽5.入江陵介(イトマン東進)
▽6.砂間敬太(イトマン東京)
▽7.村上汰晟(早稲田大)
▽8.伊藤智裕(日本大)

★20:28~女子 200m 平泳ぎ【決勝】

◇世界記録 2:17.55
◇日本記録 2:19.65
★派遣標準記録 2:23.31


▽1.宮坂倖乃(コナミスポーツ)
▽2.楠田夢乃(藤村SS/藤村女子高)
▽3.今井 月(バローHD/東京ドームS)
▽4.鈴木聡美(ミキハウス)
▽5.渡部香生子(MEIGI)
▽6.加藤心冨(スウィン鴻巣/春日部共栄高)
▽7.中澤海凪(ダンロップSC/日大藤沢高)
▽8.佐藤琴美(イトマン新百合丘/八王子高)

◇20:42~男子 50m 平泳ぎ【決勝】

◇世界記録 25.95
◇日本記録 26.94

▽1.古川喜将(ジョイフル千葉)
▽2.渡辺隼斗(自衛隊)
▽3.山中祥輝(東亞/林水泳教室)
▽4.小嶋 壮(明治大)
▽5.西尾幸四郎(JFE京浜)
▽6.柳沢駿成(スウィン高島平/アクアプロダクト)
▽7.山本聖蓮(中央大/いずみ能登川)
▽8.高田大志(JSS)

《6日目の見どころ》

東京アクアティクスセンターで行われている大会は6日目の22日、オリンピック種目以外も含め、あわせて4つの種目で決勝が行われます。

【男子200メートル背泳ぎ】
34歳の入江陵介選手が5大会連続のオリンピック出場を目指します。入江選手は、3日目の19日に行われた100メートル背泳ぎの決勝では2位に終わり、派遣標準記録にも届きませんでした。200メートル背泳ぎでは、2月の国内大会で派遣標準記録を切るタイムをマークしていて、経験豊富なベテランが巻き返せるか注目です。

【女子200メートルバタフライ】
19歳の大学生、三井愛梨選手が持ち味の持久力を生かして初めてのオリンピック出場をねらいます。若手の代表内定が相次ぐ今大会で三井選手も続けるか、その泳ぎに期待が高まります。

【女子200メートル平泳ぎ】
準決勝を1位で通過した鈴木聡美選手や、2位通過の渡部香生子選手、3位の今井月選手といった実績のある選手たちを軸に、激しい代表争いが繰り広げられる見通しです。

【豆知識】パリ五輪 代表選考方法は?“一発勝負”です

競泳のパリオリンピック代表はいわば“一発勝負”で決まります。
今回の代表選考会の決勝で日本水泳連盟が設けた派遣標準記録を突破したうえで、2位以内に入った選手が内定します。

この派遣標準記録は、オリンピックに出場した日本選手全員が決勝に進出し、複数のメダルを獲得することを目指して日本水泳連盟が設けた独自の基準で、今回は2017年以降のオリンピックと世界選手権の10位相当のタイムが設定されています。すべての種目で、世界水連が定めるオリンピックの参加基準よりも速いか同じタイムであるうえ、800メートル自由形は日本記録よりも速いタイムとなっています。また、4人で泳ぐリレーの種目についても、リレー用の派遣標準記録が設定されています。