パリパラリンピック競技ガイド

足や腕などに障がいのある選手が専用の車いすを操りバスケットボールと同じ大きさのコートで対戦する男女混合の競技。パラリンピックでは2000年シドニー大会から正式採用。日本は2004年アテネ大会に初出場し、前回東京大会で2大会連続の銅メダルを獲得。2023年の国際大会で優勝し6大会連続の出場を決めた。パリ大会の出場枠は東京大会と同じ8チーム。車いす競技の中で唯一車いすでのタックルが認められ、ぶつかり合う激しいコンタクトが特徴。丸いボールを膝の上に乗せたりパスをつないだりしてトライラインを通過すると1点が入る。障がいの程度により重い方から順に0.5点から3.5点まで選手の持ち点があり、コート上の4人の合計は8点以内（女性1人が入ると上限0.5プラス）。持ち点制により、障がいの程度が軽く運動能力の高いハイポインターだけでなく、程度の重いローポインターにも出場チャンスが生まれる。ハイポインターは主に攻撃的な役割を担当、ローポインターは相手の動きを読んで車いすで止めてハイポインターの進路を作るなど、障がいの程度に応じたチームプレーに注目。試合は1ピリオド8分間の4ピリオド制。攻撃側はボールを持ってから12秒以内にセンターラインを超え、40秒以内にトライしなければいけない。前方へのパスはオーケーだが、センターラインを越えてからは自陣側にボールを戻してはいけないなどのルールがある。