パリパラリンピック競技ガイド

第1回の1960年ローマ大会から正式競技。ピストと呼ばれる台に固定された車いすに座った選手が向き合い、上半身の動きだけで競技する。相手との距離が近く一定で、前後のフットワークが使えないため、相手と絶えず突き合いながら一瞬のスキをつく攻防が展開される。腹筋と体幹が機能し座位バランスが取れるか否かなどで、障がいの程度の軽いA と重いBの2つのカテゴリーに分かれる。それぞれに胴体だけを突くフルーレ、上半身全体の突きを行うエペ、上半身への突きに加え斬る動作も有効のサーブルの3種目が男女で行われる。個人戦の予選リーグは3分間の試合で5ポイント先取制。決勝トーナメントは3分間を3回行い、終了時にポイントの多い方か15ポイント先取した方が勝ち。時間切れで同点の場合は1ポイント先取のサドンデスの延長戦で決着をつける。カテゴリーBの選手を1人以上入れた1チーム3人で行う団体は、男女それぞれエペとフルーレが行われる。各選手が相手の3人と総当たりする9回の対戦方式。1回の対戦は3分、5点先取制で9回の対戦の合計ポイントが多い方か、どちらかが45ポイントに達した時点で決着。パリ大会も引き続き16種目が実施される。