パリパラリンピック競技ガイド

第1回の1960年ローマ大会からの正式競技で、パラリンピックで最も人気のある花形競技の一つ。1チーム5人の選手が専用の車いすを使い、一般のバスケットと同じボール、コート、ゴールの高さで競技を行う。低い位置から放物線を描くシュートや、車いすを自在に操るテクニックに注目。代表的な反則のトラベリングは、ボールを持った状態で車いすを3回以上こぐと笛が鳴る。ダブルドリブルはなく、こぐ回数が2回以内でドリブルをすれば、またこぐことができる。試合は10分間ずつの4クオーター制。選手交代は何回でも可能。障がいの程度によって1点から0.5ポイント刻みで4.5点までクラス分けされ、コート上の5人の持ち点合計が常に14点以内でなければならない。攻撃の中心となるハイポインターだけでなく障がいの重いローポインターの活躍が不可欠で、チーム戦略による役割分担が重要になる。パリ大会では出場枠が男女とも12チームから8チームに減る。予選リーグのあとトーナメント戦で争うが、敗れたチームによる順位決定戦も行われ最終順位を決める。前回東京大会で日本は開催枠で出場し男子が銀メダルを獲得したが、2024年1月のアジア・オセアニア選手権の準決勝で敗れたためパリ大会への出場を逃し、東京大会まで続いていた連続出場が12で途切れた。