パリパラリンピック競技ガイド

パラテコンドーは世界選手権が2009年に初めて開催された比較的新しいパラ競技。パラリンピックでは1対1で対戦する組手が前回東京大会で初めて実施された。腕や手に障がいのある選手が出場し、有効な攻撃に対してポイントが与えられ、試合時間内により多くのポイントを取った方が勝ちとなる。試合は1ラウンド2分を3ラウンド戦い、ラウンド間には1分のインターバルが設けられる。同点の場合は1分間の延長戦が行われ、ポイントでの決着がつかない場合には判定で勝敗を決める。パラテコンドー特有のルールとして、「突き」での攻撃はポイントにならない。胴部への「蹴り」だけが有効な攻撃で、頭部への「蹴り」は反則。至近距離で対峙し、繰り出される蹴りの応酬は迫力がある。防御も重要だが、足で攻撃をガードすることは禁止されている。力強さとスピード感が見どころになる。パリ大会では男女とも2階級ずつ増え階級区分が変更。男子は58キロ級から80キロ超級までの5階級、女子は47キロ級から65キロ超級までの5階級が実施される。