パリパラリンピック競技ガイド

足などに障がいのある選手が床に尻につけたままプレーする6人制のバレーボール。負傷した兵士たちのリハビリとして考案された。男子が1980年大会から、女子は2004年大会から正式競技。アタックやブロックで飛び跳ねることはできず、でん部の一部がコートについていなければならない。レシーブ時は短時間であればでん部が浮くことが許されている。腕の力などで尻を滑らせるようにして移動、座った状態のままプレーする。バレーボールコートより狭くネットも低いため、ボールが飛んでくるまでの時間が短くスピード感のあるラリーが展開される。軽い障がいの選手はチームに2人まで登録可能だが、コートには1人しか入れない。試合は5セットマッチで、サーブ権に関係なく得点が入るラリーポイント制。25点先取だが、最終第5セットだけは15点先取。前衛は相手チームのサーブを直接ブロックすることできるのがオリンピックとは違うところ。男子では国内にプロリーグもあるイランがシッティングバレー大国で知られ、大会3連覇を目指す。