パリパラリンピック競技ガイド

1976年のトロント大会から正式競技。日本は2000年シドニー大会から選手を派遣。規定の弾数を射撃して標的に当てた得点を競う。クラス分けは選手の障がいの内容や程度でなく、腕や手で銃を保持できるかどうかに基づく。自分の腕で銃を保持するクラスと、支持スタンドを用いるクラスに分かれる。銃の種類、射撃姿勢、的までの距離などを組み合わせてさまざまな種目があり、男女それぞれ3種目と男女混合7種目の計13種目が行われる。競技では火薬銃のライフルとピストル、空気銃のエアライフルとエアピストルを使用するが、どの銃を使うかは種目ごとに決まっている。射撃姿勢はライフルが立って撃つ「立射」とうつぶせで撃つ「伏射」のがあり、3姿勢種目は片方の膝を立てて肘を乗せて打つ「膝射」も行う。ピストルは「立射」のみ。車いすでも肘が台に着いているかなど構えの状態によって「立射」「膝射」「伏射」に分かれる。種目によっては満点を取るには、わずか直径0.5mmの的の中心に命中させなければならない。トップ選手は全弾をほぼ中心に集めるため、1発のミスが勝負を分ける。それだけに高い技術と集中力が求められる。