パリパラリンピック競技ガイド

2008年北京大会から正式竸技に。競技用のボートに乗り、ブイで仕切られた直線コースでオールをこいで速さを競う。前回東京大会から距離が1000mからオリンピックと同じ2000mに延び、パワーだけでなくレースの駆け引きもより重要になった。ボートの先端が最初にフィニッシュラインに達した艇が勝ちとなる。実施種目は1人乗りのシングルスカル、2人乗りのダブルスカル、4人乗りの舵手つきフォアがある。男女それぞれ行われるシングルスカルは障がいが比較的重く下半身と体幹が使えない選手が出場する。腕と肩の力だけで2000mをおよそ10分間こぎ続ける持久力が求められる。ダブルスカルは筋力に差がある男女が組むためパワーよりコンビネーションが大切で、2人のリズムが一致してスビートが出る。舵手つきフォアは男女2人ずつに加えて舵取り役のコックスも乗る。視覚障がいと運動機能障がいの異なる組み合わせが特徴だが、コックスは障がいの有無を問わない。パリ大会ではダブルスカルで運動機能障がいの選手どうしで組むクラスだけでなく、新たに視覚障がいの選手とペアを組むクラスが追加された。