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競技ガイド

GUIDE

パワーリフティング

パワーリフティング 美しいフォームと鍛え抜いた上半身を見よ

足などに障がいのある選手が参加し、持ち上げたバーベルの重さを競うパワーリフティング。オリンピックのウエイトリフティングとは異なり、専用の台にあおむけになって行うベンチプレスのみで競われる。競技は障がいの程度に関係なく、体重別に男女各10階級に分かれて競われる。3回の試技で最も重い重量が記録となる。トップ選手は体重の2倍以上の重さを持ち上げる。会場となる東京国際フォーラムに、世界中から己の限界に挑む力自慢が集結する。

【パワーリフティングの見どころ】練習の成果を3秒に凝縮!
・2分間に凝縮する個性的なプレースタイル
・一発逆転を狙う選手同士の駆け引き

パワーリフティングは“2分”と“3秒”の2つの時間に注目したい。選手の入場からバーベルを構えるまでの時間は2分間と決められ、オーバーすると失格となる。2分間で選手は専用台にあがり、準備をしながら集中力を高めるが、声を出して気合いを入れたり、腕を上げたりと選手それぞれのルーティーンを見比べるのもおもしろい。そして、バーベルを胸まで下げて持ち上げるまでの時間は約3秒。このわずかな時間に選手はこれまで培ってきたトレーニングの成果を爆発させる。前回のリオ大会での最高記録はなんとグランドピアノも持ち上げてしまうほどの310キロで、当時の世界記録にもなった。下半身で踏ん張ることができないにもかかわらず、健常者を上回った驚異的な記録だ。

【パワーリフティングの見どころ】バーはまっすぐ

フォームには規定があり、バーを胸まで下ろし、ピタリと止めてから、左右のプレートを傾けず同じ高さに保って持ち挙げ、腕を真っ直ぐに伸ばす。見事に持ち上げた際のフォームは非常に美しい。選手同士の駆け引きも見どころ。1人1回ずつ順番に試技を行い、3回の試技で最も重いバーベルを挙げた選手が勝者となるため、3回目の試技で選手たちはライバルの記録を意識し、一発逆転の重量に挑戦する。選手が自己ベストを超える重さに挑戦すると、場内は拍手喝采。最終試技では次々と順位が入れ替わり、必ず成功させるという強い決意で臨む選手たちの挑戦からは目が離せない。

【マメ知識】リオ大会では世界記録が誕生!

オリンピックのウエイトリフティングと異なり、上半身の力だけで行われるパワーリフティング。ロンドン大会、リオ大会のパラリンピックで連続金メダルを獲得した、イラン代表のシアマンド・ラーマン選手が記録した310キロは、健常者をも上回る当時の世界記録にもなった。ラーマン選手は東京大会でも金メダルを期待されていたが、残念ながら、去年、亡くなった。

※情報は東京2020パラリンピック開催時