パリパラリンピック競技ガイド

1988年ソウル大会から正式競技になり、日本の男子は毎大会メダルを獲得している。女子は2004年大会から実施。視覚に障がいがある選手だけで行われ、組み合った状態から試合を始めるのが最大の特徴。審判の誘導で両選手が道着の同じ位置をつかみ、公平な状態から始める。一般の柔道と違い組み合うまでに互いがけん制する組手争いがないため、試合開始から技をかけあう激しい攻防が見られる。試合中に両手が離れたり、場外に出たりした場合は「待て」がかかり、試合開始位置に戻り再び組み直してから再開する。トーナメント方式で敗者は復活戦に回る。敗者復活戦の最終試合が3位決定戦になり銅メダルは2人。男女とも障がいの程度にかかわらず体重による階級分けだけで争ってきたが、パリ大会からクラス分けが導入される。全盲と弱視の2つのクラスに分け、体重別に男子は60キロ級から90キロ超級までそれぞれ4階級。女子も48キロ級から70キロ超級までそれぞれ4階級になり、種目数は合計16に増える。全盲の選手の出場機会を広げるのが目的。一方で前回東京大会と比べて男子は3階級、女子が2階級少なくなる。