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競技ガイド

GUIDE

ブラインドサッカー

ブラインドサッカー 音と声でボールを感じる。静寂のなかのスーパープレー

ブラインドサッカーは視覚障がいのある4人のフィールドプレーヤーと、視覚障がいがないか弱視のゴールキーパーの計5人でチームを編成する。試合時間は20分ハーフの40分。フットサルと同じ広さのコートで行われる。障がいの程度を公平にするため、フィールドプレーヤーはアイマスクの着用が義務付けられ、視覚を遮られた状態でプレーするが、“まるで見えているかのよう”に巧みにボールを操り、ゴールを狙う。その秘密は、音と声。ボールは転がると音が出るようになっており、選手はその音で位置やスピード、転がり方を把握する。味方の声も重要なアシストで、監督とゴールキーパー、相手のゴール裏に立つ「ガイド(コーラー)」の声を参考に選手は動く。音が情報源となるブラインドサッカーでは、華麗なテクニックにも応援の声を控えるのがマナーで、静寂のなかで試合が行われる。

【ブラインドサッカーの見どころ】スーパープレーの秘密は音と声!
・音と声を頼りに放つ正確なシュート
・味方の位置を把握する驚異的な空間認知能力

サッカーでもっとも手に汗握る瞬間と言えば、シュートシーン。ブラインドサッカーでは、ボールが見えているキーパーに向かってシュートを決めなくてはならないのが大きな特徴。選手をアシストするのは敵陣のゴールの裏に立つガイドの声だ。ガイドからの「右45度、5メートル!」といった声だけで、選手の頭にはゴールの位置が正確に浮かび、強烈なシュートや、ゴールポストギリギリにコントロールしたシュートを放つ。また、危険な衝突を避けるため、ボールを奪いにいく時は「ボイ!」という声をかけなければいけない点も特徴。声を発しないと「ノースピーキング」というファールになる。

【ブラインドサッカーの見どころ】ボールを奪いにいく時はボイ!という声をかけなければいけない

音を頼りにプレーするブラインドサッカーでは「無音」を作り出す頭脳プレーにも注目したい。ふわりと浮かせたパスでは音が消え、相手側が一瞬、ボールの位置を把握することが難しくなる。日頃のコミュニケーションと味方の位置を正確に把握する空間認知能力なくしては成立しないプレーだ。アイマスクをしていることを忘れさせてくれるスーパープレーの連続に酔いしれよう。

【マメ知識】ブラインドサッカーのボールは転がすと音がなる

ブラインドサッカーのボールは、フットサルと同じ大きさで、ボールの中に金属の粒が入っており、転がすと音がなる。これによって、選手はボールの位置を正確に把握している。

※情報は東京2020パラリンピック開催時