パリパラリンピック競技ガイド

パラリンピックの正式競技になったのはロードが1984年のニューヨークでの大会からで、トラックは1996年アトランタ大会から採用。視覚障がいと運動機能障がい、脳性まひなどの選手が出場する。競技は障がいの内容や程度に応じて分けられたクラスごとに行われ、使用する自転車もクラスによって異なる。通常の二輪自転車、三輪自転車、手でペダルをこぐハンドサイクル、視覚障がいの選手がパイロットと一緒に乗る2人乗りタンデムの4種類がある。障がいの特性に合わせて最小限の改良も認められている。トラック種目はタイムトライアル、個人パシュート、チームスプリントの3種目で自転車専用の傾斜がある室内走路を使う。道路など野外コースで行われるロード種目はタイムトライアル、ロードレース、団体リレーがある。時に風や雨、暑さなどの気象状況に対応しながらレースを行う。より公平に競技を行うため種目ごとに細かくクラス分けされ、タイムトライアル種目ではクラスを統合する場合に障がいの程度を考慮して実測タイムに係数をかけた係数タイムを算出して記録とする。パリ大会は合計51のクラスでメダルを争う予定。