パリオリンピック競技ガイド

古代オリンピックからの流れで行われてきた格闘技。第1回の1896年アテネ大会から第2回を除き実施。上半身による攻撃と防御だけで戦うグレコローマンスタイルと、制限のないフリースタイルがある。2004年アテネ大会から女子もフリースタイルで採用。体重による階級ごとに鍛え上げた体がぶつかり合う。グレコローマンは投げ技などダイナミックさ、フリーはタックルなどスピード感あふれる技の攻防が見どころ。残り数秒での逆転劇も珍しくない。試合は直径9mの円形マットの上で行われ、3分間x2ピリオド。相手を組み伏せて両肩を同時に1秒以上マットの上につけるとフォール勝ち。グレコローマンは8点差、フリーは10点差がついた時点でテクニカルスペリオリティによる決着。フォールできない場合は獲得したポイントによって決まる。 1試合に1回、コーチはチャレンジ(ビデオ判定)を審判団に要請できる。パリ大会も男子はグレコローマンとフリーそれぞれ6階級、女子はフリーの6階級を実施。日本は男子が不参加の1980年モスクワ大会を除いて17大会連続してメダルを獲得、世界最強と言われる女子は過去5大会で15個の金メダルを量産。