パリオリンピック競技ガイド

重いものを持ち上げる力自慢を競う古典的な競技で、バーベルを持ち上げる力や技を競う。第1回の1896年アテネ大会から実施され、女子は2000年シドニー大会から。バーベルを一気に頭上まで持ち上げて立ち上がるスナッチと、肩の位置まで持ち上げたあと次の動作で頭の上に差し上げるジャークをそれぞれ3回ずつ行い、それぞれ成功した中で最も重い記録の合計を競う。各選手が申告する重量の軽い順に試技が行われるため、有力選手は最後のほうに登場する。失敗か成功か、ジャッジのランプ点灯が明暗を分ける。伝統ある競技だが、ドーピング対策など組織改革が進まない懸念が拭えず、パリ大会では前回東京大会での男女合わせて14階級から男女10階級に削減される。このため階級が一部変更になり、選手によっては体重を増やしたり減らしたりして新しい階級に適応する必要がある。参加選手数は前回東京大会の合計196人より少ない120人で、各階級で最大12人が出場することになるが、これは東京大会より2人少ない。