パリオリンピック競技ガイド

19世紀半ばに川や湖でラグビーをしていたイギリスが発祥と言われる水中の球技。その後競技の形を変え、オリンピックでは1900年の第2回大会でパリのセーヌ川を会場に最初に実施された。1908年ロンドン大会で初めてプールで行われ、女子は2000年シドニー大会から実施されている。水深2m以上のプールに作られた縦30m横20mのコート内で、2チームがボールをゴールに投げ入れ合い、得点を競う水泳唯一の球技。1チームはゴールキーパー含め7人で編成する。1ピリオド8分の4ピリオド制。試合中に選手はプールの底に足をつけずにプレーする。攻撃開始から30秒以内にシュートまで持ち込まなければならないというルールがあり、それを過ぎると攻撃権が相手に移る。リードしていても時間稼ぎができないため、素早いパスワークを駆使したスピーディーな展開が続く。ボールを持っている選手に対するコンタクトが許されているなど激しいプレーが多く、水中の格闘技ともいわれるタフな競技。水球がオリンピックに初めて登場した地に戻るパリ大会には女子が10チーム、男子は12チームが出場する。