1896年の第1回アテネ大会で実施された競技のひとつ。1904年と1928年大会を除きすべての大会で実施されている。1984年ロサンゼルス大会から女子種目が独立して行われるようになった。固定された標的を撃つライフル射撃と、空中に放出された動く標的を狙うクレー射撃がある。射撃の精度の高さを競う競技で、高い集中力や動く物体への反射神経が求められる。パリ大会では男子と女子は同数の6種目ずつ。前回東京大会から採用の男女混合はエアライフルとエアピストル、クレー射撃ではトラップに代わりスキートの合計3種目がパリ大会で行われる。また、25mピストルとクレー射撃は新しいエリミネーション方式を採用、決勝はゼロからのスタートだが、4人による対戦を2回実施しそれぞれの上位2人でメダルを争う。ライフルとエアピストルは従来通り決勝進出の8人が競い合い、成績の悪い順に1人ずつ脱落していき、最後に残った2人で優勝を決める。
<ライフル射撃>1896年の第1回大会から実施。ライフル銃やピストルを使って固定された標的を狙って撃つ。同心円が等間隔で描かれた標的の中心に近いほど得点が高い。主な種目のうち、ライフル3姿勢は膝射、伏射、立射で2時間45分の制限時間内に計120発を撃つ。「射撃のマラソン競技」と言われるほど、長時間の集中力と体力を必要とする。エアライフルやエアピストルは圧縮空気で弾を発射する。ラピッドファイアピストルは8秒、6秒、4秒という短時間に次々に連射する。
<クレー射撃>1900年第2回のパリ大会から正式種目に。空中に放出されたクレーと呼ばれる素焼きの皿を撃ち壊した数で争う。1つの発射装置からクレーが遠くに飛び去る「トラップ」と、左右の発射装置からクレーが放出される「スキート」がある。瞬時の判断力と鋭い反射神経、精密な動作が求められる。前回東京大会から採用の混合団体はパリではスキートで行われる。
競技日程
開催日と開始時間は日本時間です
DAY | 開催日 | 開始時間 | 種目 |
---|---|---|---|
1 | 07/27 | 16:00 | 混合エアライフル 予選 |
男子エアピストル 予選 | |||
女子エアピストル 予選 | |||
17:30 | 混合エアライフル 決勝 | ||
2 | 07/28 | 16:15 | 女子エアライフル 予選 |
男子エアライフル 予選 | |||
16:30 | 男子エアピストル 決勝 | ||
女子エアピストル 決勝 | |||
3 | 07/29 | 16:15 | 混合エアピストル 予選 |
女子エアライフル 決勝 | |||
男子エアライフル 決勝 | |||
16:00 | 男子トラップ 予選 1日目 | ||
4 | 07/30 | 16:00 | 男子トラップ 予選 2日目 |
女子トラップ 予選 1日目 | |||
男子トラップ 決勝 | |||
16:30 | 混合エアピストル 決勝 | ||
5 | 07/31 | 16:00 | 男子ライフル3姿勢 予選 |
女子トラップ 予選 2日目 | |||
女子トラップ 決勝 | |||
6 | 08/01 | 16:30 | 男子ライフル3姿勢 決勝 |
19:00 | 女子ライフル3姿勢 予選 | ||
7 | 08/02 | 16:00 | 男子スキート 予選 1日目 |
女子25mピストル 予選 | |||
16:30 | 女子ライフル3姿勢 決勝 | ||
8 | 08/03 | 16:00 | 男子スキート 予選 2日目 |
女子スキート 予選 1日目 | |||
男子スキート 決勝 | |||
16:30 | 女子25mピストル 決勝 | ||
9 | 08/04 | 16:00 | 男子ラピッドファイアピストル 予選 |
16:30 | 女子スキート 予選 2日目 | ||
女子スキート 決勝 | |||
10 | 08/05 | 16:00 | 混合スキート 予選 |
混合スキート 決勝 | |||
16:30 | 男子ラピッドファイアピストル 決勝 |
(2024年2月20日現在)