パリオリンピック競技ガイド

オリンピックでは15人制ラグビーが1900年パリ大会で初めて採用され、1904年と1912年を除き1924年パリ大会まで実施された。その後長い空白を経て、2016年リオデジャネイロ大会から7人制ラグビーとして復活、女子も同時に採用された。15人制と同じ広さのフィールドを少ない人数でカバーするため選手一人ひとりのスピードや強さが重要。ボールが激しく動くエキサイティングでスピーディーな展開が見どころ。7人がポジションにこだわらず全員攻撃・全員守備が基本で、全ての選手がトライに向かう意識を持って戦う。スタミナを消耗するため、試合時間の基本は前後半7分ずつ、インターバルは2分と短い。得点方法は15人制と同じだが、スクラムは3人ずつで組み、トライ後のキックはドロップキックを使う。1試合につき1チーム5人まで交代可能。パリ大会は開会式の2日前から競技がスタートする。男女とも12チームが出場、8チームが準々決勝に進む。予選リーグで敗退したチームや準々決勝で敗れたチームも順位決定戦がある。会場のスタッド・ド・フランスは8万人収容のフランス最大のスタジアム。開閉会式や陸上も行われるメインスタジアムで、2023年9月からフランスで開催されたラグビーのワールドカップでは開幕戦と決勝の舞台になった。