風疹の最新ニュース

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風疹の影響描いた漫画「コウノドリ」無料公開 予防接種を! 2018年10月12日

首都圏を中心に風疹の患者が急増する中、出版大手の講談社は、医師が主人公の人気漫画「コウノドリ」の連載のうち、風疹の影響で目などに障害のある子どもとその家族を描いたエピソードをインターネット上で無料で公開し、ワクチンの接種を呼びかけています。

風疹は発熱や発疹などの症状が出るウイルス性の感染症で、妊娠中の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。

国立感染症研究所によりますと、ことしの風疹の患者数は首都圏を中心に全国で952人と、すでに去年1年間の10倍以上に上っています。

これを受けて講談社は、産婦人科の医師を主人公にした人気漫画「コウノドリ」の連載のうち、風疹の影響で目などに障害のある子どもとその家族を描き、ワクチンの接種を訴えるエピソードを11日からインターネット上で無料で公開しました。

この対応について、ネット上では多くの反響が寄せられています。

読者からは「俺はこれを読んで予防接種受けたぞ」。「泣けた。次の休みにワクチン接種してこようと思う」などという投稿が次々と寄せられています。

また、「私に風疹の抗体がなかったので、無事に生まれてきた息子に感謝です。出産するまで不安な日々を過ごしました」などという母親の気持ちをつづった書き込みもありました。

感染の中心となっているのは、子どものころにワクチンの接種の機会がなかった30代から50代の男性で、周りの女性への感染が懸念されています。

講談社は「風疹は注射1本で防げる病で、1人でも多くの方に予防接種を受けてほしい」と話していて、今月24日まで無料公開を続けることにしています。