風疹の最新ニュース

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風疹の抗体検査の利用進まず 自治体が検査呼びかけ 2015年03月07日

妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれがある風疹について、各地の自治体では妊娠を希望する女性などを対象に風疹にかかるおそれがあるか調べる抗体検査を行っていますが、利用者は少数にとどまっていて、自治体では早めに検査を受けるよう呼びかけています。

 

風疹は妊娠初期の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんが耳や目、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあります。

平成24年から25年にかけて全国的に流行したときは45人の赤ちゃんに障害が出ました。

 

このため各地の自治体では今年度、妊娠を希望する女性やその夫などを対象に、風疹にかかるおそれがあるか調べる風疹の抗体検査を保健所で無料で行っています。
しかしこのうち長崎県や長崎市では、これまでに検査を受けた人は1月末の時点で182人にとどまっているということです。

 

また、検査を受けたうちのおよそ40%に当たる63人は十分な抗体がなく、風疹にかかるおそれがある状態だったということです。
長崎県医療政策課では「風疹は春から夏にかけて流行するため、早めに抗体検査を受け抗体が十分でない場合はワクチンの接種をしてほしい」と呼びかけています。