卵の卸売価格が最高値 値上がりいつまで続く?(12月27日更新)

日々の料理に欠かせない食材、卵。生産の効率化が進み、価格の変動が少ないことから「物価の優等生」とも言われていますが、ことし12月の平均卸売価格が、1993年以降最も高くなったことが販売大手のまとめで分かりました。なぜ値上がりしているのか?そして、いつまで続くのか?農林水産省担当の保井美聡記者、教えて!

いつも特売で買っていたスーパーの卵が値上がりしていました。
どうしてなんでしょう?
卵はもともと、12月が需要のピークで、値段が高くなる傾向にあるんです。
クリスマスケーキやおでん、すき焼きなど、さまざまな季節の料理に使われるからです。


でもことしは例年以上に値上がりしているようです。
ことしならではの理由があるからなんです。

農林水産省によると、ロシアのウクライナ侵攻でニワトリのエサとなるトウモロコシなどの飼料価格が高騰しています。
さらにことしは鳥インフルエンザの感染が、過去最多の処分数となった2年前を超えるペースで急拡大し、出荷が減少していることも背景にあるとしています。


どれくらい上がっているの?

こちらのグラフは、卸売価格の目安となる「JA全農たまご」の東京地区でのMサイズ1キロあたりの価格の推移です。
12月の平均は284円と、去年12月よりも74円値上がりし、統計を公表している1993年以降、最も高くなりました。


値上がりはいつまで続くのかな?
年明けには低下するという見方も出ています。
野村農林水産大臣は、27日の記者会見で「年末にかけて需要が増えて価格が上がっているが、例年の傾向を顧みると、年明けには一旦需要が落ち着き 鶏卵価格は低下する」と述べました。
ただ、鳥インフルエンザの感染がこれまでにない早さで広がっていて、先行きは不透明です。
鳥インフルエンザの感染拡大で2年前はニワトリの処分数が過去最多となったことを受けて、去年は本来需要が落ちて価格も下がる夏場に値上がりしました。
農林水産省は卵の店頭への供給が不足することはないとしていますが、価格の動向は年明け以降も注意深く見ていく必要がありそうです。

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