NEW2019年03月22日

あのファミレスも! 加速する禁煙化

「すかいらーくホールディングス」は、グループの店舗すべてを全面的に禁煙化することを決めました。ファミリーレストラン最大手が「完全禁煙」に踏み切ったことで、外食業界で禁煙化の動きが一段と加速しそうです。

「完全禁煙」ってどういうことですか?

「ガスト」や「ジョナサン」などを展開する「すかいらーく」が、全国約3200の店舗すべてをことし9月以降、全面的に禁煙にするということなの。たばこを吸える「喫煙室」などは一切設けず、現在、喫煙場所のある店は4月から順次、改装工事を行って、子ども連れの客がくつろげるスペースなどを作る。店舗の外にある灰皿も撤去して、敷地内をすべて禁煙にするんだって。

東京オリンピック・パラリンピックに向けて、来年4月1日から「改正健康増進法」が施行され、飲食店では受動喫煙対策の強化が求められる。規模の大きな飲食店や、新たに営業を始める店は原則として禁煙になり、喫煙を認める場合は、外に煙が漏れないよう対策をとった「喫煙専用室」を設けなければならなくなるの。

なぜ、すかいらーくは、「喫煙専用室」を設けないのですか?

ファミリーレストランは、子ども連れも多く訪れるので、受動喫煙を厳格に防止するには、「喫煙専用室」も無いほうがいいと判断したの。それに法律の施行後は、専用室には、20歳未満の人は従業員であっても入れないことになるんだけど、ファミレスには高校生のアルバイトも多いから、専用室は作らないほうがいいと考えたんだって。

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禁煙化の取り組み、他の外食産業ではどうなんですか?

「マクドナルド」がすべての店舗を禁煙にしたほか、「モスバーガー」も来年3月末までにすべての店を禁煙化する計画。ファミリーレストランでは、「サイゼリヤ」が9月から、「ココス」も9月末までに禁煙化するんだけど、一部の店には喫煙室を設けるみたい。居酒屋チェーンでも、「串カツ田中」が去年6月にほとんどの店で禁煙化に踏み切っている。

社員の喫煙を禁止する企業も出ていますよね。

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ソフトバンクは、4月から段階的に勤務時間内の喫煙を禁止する日を増やし、来年4月からは就業規則で全面的に禁止にするんだって。禁煙はオフィス内だけでなく、営業などで外出している時も対象となり、全国の事業所の喫煙スペースは来年10月をめどに撤去するそうよ。

このほか、セイコーエプソンが去年4月から勤務時間中の喫煙を禁止しているほか、オリンパスが2021年までに社内の喫煙スペースを撤廃することを決めている。“オフィスでの一服”を禁止する動きも、これから広がっていくかもね。