NEW2018年05月08日

意外と知らない?4K・8K

今のハイビジョンより画質がはるかに鮮明な4K・8K。ことし12月に本放送が始まるのを前に、チューナーを内蔵した初めてのテレビが発売されることになりました。4K・8Kの放送、どうやって視聴するのでしょうか。

実は私、正月に4K対応のテレビを買ったのですが、これで新しい放送を見ることができるのですか?

残念ながら見られないの。今月(5月)の時点では、そのままで4Kの本放送を受信できるテレビは市販されていない。「4Kテレビ」「4K対応テレビ」といっても、チューナーが必要よ。そのチューナーを内蔵した初めてのテレビを、東芝のテレビ事業を買収した中国メーカーの子会社が来月、発売することになった。

画面のサイズは43インチから65インチで価格は13万円前後から65万円前後を想定している。また、この会社はことし秋に外付けチューナーの発売を予定していて、4万円前後の価格を想定しているの。ソニーとパナソニック、それにシャープも年内に外付けチューナーを発売する予定よ。

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本放送が始まると、今のテレビが映らなくなってしまうんですか。

それは大丈夫よ。今回、NHKや民放などが始める4Kと8Kの本放送は衛星放送なの。地上波や現行のBSのハイビジョン放送は継続するので、今使っているテレビ、チューナー、アンテナを使ってこれまでどおり視聴することができるわ。

8Kも4Kと同じように、対応したテレビとチューナーがあれば受信できるのですか?

8Kは使う電波の種類が4Kと違うので、対応したアンテナが必要になるわ。受信設備の交換が必要になることもある。8Kに対応した家庭向けのテレビを市販しているのは今のところシャープだけね。4Kはハイビジョンの4倍、8Kはハイビジョンの16倍の画素数があり、臨場感が大きくアップする。

各メーカーでは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて買い換え需要が続くと期待しているわ。国内のテレビ市場は低迷が続いてきたけど、新しい放送の開始が活性化のきっかけになるのか、目が離せないわね。