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つりあいとれません・・・仕事と育児

育児をする男性に対する職場などからの嫌がらせ、パタニティ・ハラスメント(パタハラ)が最近ネット上で話題になっています。
どのような行為がパタハラにあたるのかは、それぞれのケースによると思いますが、このサイトには、仕事と育児との兼ね合いに悩む声がとても多く寄せられています。

「実家は地方で両親は仕事があり日常的なヘルプは望めません。夫は産後3週間休みを取り、その後も授乳にあわせて朝早く出勤したり仕事のやり方を見直したりして夜の残業を減らし早く帰宅して家事育児ができるよう努力してくれています。が、先日上司から「早く帰れるようなら仕事を増やす」と言われたそうです。男性の育休取得義務化や働き方改革、保育無償化など様々な話題がのぼりますが全て遠い世界のことに思えてなりません」

「夫婦共働きで子ども3人を育てています。夫はシフト勤務で土日はほとんど家にいません。平日も夜中に帰宅する日が多いため、夕方帰宅してから寝るまでの一番忙しい時間は私1人で家事育児をこなしています。正直1人で3人を育てる日々はしんどさばかりが感じられ、余裕をなくしがちです。子どもに反抗的な態度を取られると思わず怒鳴ってしまったりすることもあります。どこかに相談したいと思っても、大体が仕事をしている平日日中しかやっていない窓口ばかりで、忙しさに追われて後回しにしてしまいます…」

「夫が激務で、平日早朝に出て夜遅く帰ってきます。休日も出勤しているため、家族の時間がもてないです。ゴールデンウィークもほぼワンオペでした。支援センターで、休日何するのー?とか、家族で出かけたという話を耳にすると落ち込みます。夫に子どもを預けて息抜きーなんて夢のまた夢。子どもは可愛いですが、いつもギリギリの綱渡りのような気持ちで毎日を過ごしています」

男性が育児に参加したいと思ってもできない状況は、データからもうかがえます。
おととし(平成29年)、厚生労働省の委託を受けて行われたWEB上のモニター調査では、回答を寄せた1歳以上3歳未満の子どもがいる男性正社員(20代~40代)およそ2000人のうち、全体の3分の1以上(35.3%)が、「育児休業の制度を利用したかったが、利用しなかった」「利用したかったが制度がなかった」と回答しました。
このうち、制度があったのに利用しなかった人たちにその理由を挙げてもらったところ、「業務が繁忙で職場の人手が不足していた」という回答が38.5%と最も多く、次いで「職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった」が33.7%となっています。

(「パタハラ」については、こちらの記事もご覧ください)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190606/k10011942951000.html

また、職場だけでなく、社会全体に「育児=母親の役目」という昔からの考え方が根強く残っていることが女性を追い詰めているという声も連日寄せられています。

「わたしは働く母ですが、昭和の価値観がまだまだ育児を支配しているし、家事、育児を自分の仕事じゃないと思っている人(男性)が多すぎます。うちは第二子出産の際、(夫が)2か月間の育休を取りましたが、アウトドア用品を購入したり、DIYを始めたりと、自分の趣味に時間を使って子供の世話は片手間でした。仕事面では男女平等が進んでいますが、育児ではまだまだ、母親の仕事と思って、責任感のない夫が多いと思います。そういう構造の中にいることに絶望感を感じ、産後うつになったのです」

「社会は今まで女性を母親の大義名分で搾取していたといっても過言ではないと痛感しています。新しい時代でこれらは終わりにすべきだと確信しています。産後の死因第1位の自殺、今ではすぐそこまで足音が聞こえます」

孤独な子育てになってしまう背景にはさまざまな理由があると思いますが、夫婦の働き方(働かされ方?)が大きな原因の1つになっていることがうかがえます。
先週、1人の女性が産む子どもの数の指標となる「合計特殊出生率」が去年は1.42となり、前年を下回ったことがニュースになりました。人口の減少は加速しています。

どうしたら安心して出産することができるのか?
どうしたら安定した気持ちで子どもと向き合うことができるのか?

寄せられた切実なご意見は、ひとつひとつ、取材スタッフ(記者とデスク)で大切に読ませていただいています。そのひとつひとつが、取材の糧となり、指針となっています。
仕事や育休をめぐる問題も取材していきたいと思っています。ご意見やご自身の体験をお寄せください。

「Nらじ」でもお伝えします

このサイトに載せた2本の記事(「“独り”にさせないで それは産後うつかも」「誰も頼れないママへ」)を、「Nらじ」(ラジオ第一 毎週月曜~金曜 午後6時から)という番組で、取材したディレクターや記者本人が出演して、12日(水)と13日(木)にお伝えしました。
聞き逃した人はこちらから (https://www4.nhk.or.jp/nradi/24/

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