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“孤育て”から、“みんなで子育て”に

「孤育て 1人で悩まないで」のサイトをご覧頂きありがとうございます。
これから継続的に記事を増やしていきたいと考えています。よろしくお願いします。

このサイトの立ち上げメンバーの記者2人は、いずれも子育て中です。
大窪奈緒子(入局15年目・9歳・4歳・2歳の子育て中)
岡田真理紗(入局14年目・1歳の子育て中)

私(岡田)は、おととし出産しましたが、育児は本当に、想像以上の大変さでした。
それまでは眠くなったら寝て、好きなものを食べ、行きたくなればどこへでも行ける生活。ときに仕事が忙しくて深夜になることがあっても、達成感と、頑張れば成果が出るうれしさがありました。何より、仕事はいつかは終わります。家に帰れば休めるのです。

それらを、母親になった瞬間、すべて失ったと感じました。
24時間ずっと、張りつめた気持ち。どんなに眠くても、赤ちゃんが眠っているときしか寝られない。30分以上抱っこして、やっと寝たのに、すぐ起きて泣く。抱っこのせいか腰や背中が痛くて、赤ちゃんが寝ていても自分は寝付けないという夜もたくさんありました。

昼間は、言葉の通じない赤ちゃんと2人きり。大人と全く会話しない日もありました。夜も、夫は翌日仕事があるので別室で寝ていて、赤ちゃんが起きたときの世話はほぼ1人でしていました。
私はこの先、前の生活には戻れないのではないか?と絶望的な気持ちになりました。

いま、子どもは1歳半になり、基本的には朝まで寝てくれます。 仕事にも復帰し、こうして記事を書くこともできるようになりました。
振り返ってみれば、子どもとずっと一緒に過ごした日々は、幸せな時間だったといまでは思います。
だけど、産後に感じた絶望感と孤独さは、いまだに忘れられません。

今もどこかで、たった1人で「孤育て」している人に、記事を書くことで「1人じゃないよ」と伝えたい。そんな思いでサイトを開設しました。

6月4日にサイトを開設し、ご意見や疑問、体験の募集を始めましたが、あっという間に数十通のメールを頂きました。
(一部、送信後の画面が「ダミーテキスト」と表示されてしまっていたようで、失礼いたしました。現在は直っています。)
寄せられた声の一部をご紹介します。

育児がつらい、孤独

「はじめての育児に取り組んでおり、育児の大変さを実感しています。里帰り出産でしたが、実家は昼間みんな働いているので、いきなり赤ちゃんと2人きりの日々は孤独でした。とにかく睡眠不足がつらくて、赤ちゃんを可愛いと思えないこともありました」
「実家は遠方、仕事は妊娠した際に夫の転勤が分かり退職。友人はいません。SNSを見れば『ママ友とカフェ』『実家に子供預けてお出かけ』『美味しそうな離乳食』『完母』。そんな世間のママ達と、母乳が途中から出なくなった私・離乳食も食べず外出すれば泣きわめき続ける娘とをどうしても比べてしまいます」

父親ももっと育児参加すべき

「男性の育休が話題になっていますが、絶対に取った方がいいと思います!新生児期だけでもいいので、夫婦2人でしっかり赤ちゃんと向き合えば、はじめての育児の日々を乗り越えていけると思います。妻がラクをしたいから、ではなく、2人の子どもなのだから」
「主人は家事育児の99%を私に丸投げ。産前は子どもが好きだ、子どもがほしいとよく言っていましたが、産後は一緒に遊ぼうともせず休日も子どもにテレビを見せ続け、自分は側で携帯ゲームや動画を見るか居眠りをしています」

ひとり親家庭の声を聞きたい

「結婚しないまま、37歳で妊娠し出産。昨年から就職活動を続けていますが、低学歴だからか、長期のブランクがあるからか、なかなか採用されません。私が親になってしまい、『窮屈な生活をさせてしまい子供が可哀想』と自分を責める気持ちも少なくありません。同じような境遇のひとり親家庭からの『声』を聞いてみたいです」

いずれの声も、お母さんが抱えるつらさ、孤独感が手に取るようにわかり、涙が出ます。

育児を手伝ってくれる人がいないお母さんが増える一方で、男性の育児参加を後押しする動きや、産後のお母さんを支えるサービスなども出てきています。 今1人で頑張っているあなたへ、役立つ情報を届けていきたい。そして、つらい「孤育て」を、「みんなで子育て」に変えていきたいと思います。

「Nらじ」でもお伝えします

先週、このサイトに載せた2本の記事(「“独り”にさせないで それは産後うつかも」「誰も頼れないママへ」)を、「Nらじ」(ラジオ第一 毎週月曜~金曜 午後6時から)という番組で、取材したディレクターや記者本人が出演して、改めてお伝えします。放送は12日(水)と13日(木)の2夜連続です。番組の後半の「Nらじセレクト」(午後7時40分ごろから)というコーナーです。番組のHPでは(https://www4.nhk.or.jp/nradi/)みなさんからのお便りも募集しています。ぜひお聞きください。

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