審査対象の11人が
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2021年3月11日決定特殊詐欺で指定暴力団トップの責任は

どんな
裁判か

  • 特殊詐欺の被害者が指定暴力団のトップに賠償を求めた裁判
  • 全員一致で会長らの上告退ける
  • 改正暴力団対策法を適用し賠償命じた判決が初めて確定

茨城県の女性らが、特殊詐欺で暴力団員に現金をだまし取られたとして、「住吉会」の会長ら2人にあわせて700万円余りの賠償を求めた裁判。1審は「暴力団の力を使った資金獲得に当たる」と判断し、会長らに600万円余りの賠償を命じました。暴力団組織のトップの責任が追及しやすくなるように改正された暴力団対策法を適用し、トップに被害の賠償を命じた初めての判決でした。
2審も賠償を命じたため会長側が上告しましたが、最高裁第1小法廷は退ける決定をし、会長らに賠償を命じた判決が確定しました。
改正された暴力団対策法を適用した賠償命令が最高裁で確定したのは初めてでした。

審査対象の裁判官たちの判断は