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なぜ女性の裁判官が少ないの?

最高裁の15人の裁判官のうち、現在、女性は2人(13.3%)です。3つの小法廷のうち、第1小法廷は5人の裁判官全員が男性です。
最高裁のホームページ(※NHKサイトを離れます)で過去にさかのぼって調べると、歴代の187人の裁判官(現在の15人を含む)のうち、女性はわずか8人(4.3%)です。
出身分野で見ると、行政官や外交官が4人、弁護士が3人、学者が1人。裁判官と検察官はゼロです。
「裁判官枠」は常に全体の過半数を占めていますが、そもそも、最高裁の裁判官への「登竜門」とも言える「高等裁判所の長官」に女性が就任した例はこれまで限られています。
ただ司法の分野でも少しずつ女性の進出は進んでいます。内閣府の「男女共同参画白書」によると、法曹界における女性の割合は、20年ほど前は1割程度でしたが、最近では裁判官が22.6%(2019年12月現在)、検察官が25.4%(2020年3月31日現在)、弁護士が19.1%(2020年9月30日現在)となっています。司法試験の合格者に占める女性の割合を見ると、2020年は25.3%でした。最高裁の裁判官も時代とともに構成が変わっていくことでしょう。