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ホワイトハウス前を、タクシーで通過した。
窓越しに見えた広場に、大きな星条旗を掲げて行進する大勢のトランプ支持者たちの姿があった。
ドライバーに、「やっぱりすごい人気ですね」と話しかけてみた。
「トランプは勝てないから、こうやって集まる支持者なんてじきにいなくなるさ」
なまりの強い英語で返事が返ってきた。
エチオピアからの移民で、アメリカでの生活は25年以上になるという。
これだけの人が集まるのは、それでも支持があるからじゃないですかと、続けてみた。
「あの大統領はクレイジーだ。普通の感覚がある人なら、あんな人を支持するはずがない。だって、なんの実績も上げていないじゃないか。オバマケアがだめだというのはいいが、代替案が一切出てこないじゃないか!私たちだってちゃんと見てるんだよ。ばかにしやがって」
バックミラー越しに合った目が怒っていた。
「私はずっと共和党の支持者だったんだよ。レーガン大統領の大ファンでね。なんとなく状況を変えてくれると思って、前回はトランプに投票したさ。でも、ことしは必ずバイデンに投票するよ」
4年前、トランプに票を投じた彼は、本気で怒っていた。