新型コロナ 世界からの報告
台湾 新型コロナ感染拡大
蔡総統も公邸で隔離へ

2022年4月8日

台湾でも新型コロナウイルスの感染が拡大し始めていて、蔡英文総統と一緒に食事をした人の感染が確認されたため、総統は4月14日まで公邸で隔離されることになりました。

4月8日、記者会見した台湾総統府の張惇涵報道官によりますと、総統の公邸で4月4日に開かれた親族の食事会の参加者の1人が新型コロナウイルスに感染していることが4月8日確認されました。

蔡総統は検査を受けた結果、陰性だったということですが、当局の規定に従って4月14日まで公邸で隔離され、この間の公務はオンライン会議などの方式で行うとしています。

台湾の感染状況は今のところ周辺の国や地域と比べて深刻ではありませんが、それでも4月に入って変異ウイルスのオミクロン株の感染が拡大し始めていて、当局の発表によりますと、4月8日の域内での新たな感染確認は384人で、デルタ株の感染が拡大していた2021年6月以来の多さとなっています。

台北駅に設けられているワクチンの接種会場には、3回の接種を終えていない人が次々と訪れていました。

4月7日までに全人口の51%余りの人がワクチンを3回接種していますが、当局は「重症者ゼロを目指す」として、ワクチンの接種を急ぐよう呼びかけています。