新型コロナ 世界からの報告
ロシア 一日当たりのコロナ感染者・死者最多に
各地で対策強化

2021年10月22日

ロシアでは10月21日、新型コロナウイルスの一日当たりの感染者や死者の数がこれまでで最も多くなりました。首都モスクワでは、市当局が公共交通機関で義務づけられているマスク着用の徹底を図るなど、各地で対策が強化されています。

ロシアでは10月21日、新型コロナウイルスの一日当たりの感染者がおよそ3万6000人、死者の数が1036人と、いずれもこれまでで最も多くなりました。

感染拡大が収まらないことから各地で対策が強化されていて、首都モスクワでは、市の交通局が路線バスや地下鉄などで、利用者がマスクを着けているかチェックする職員を一日当たりおよそ100人増員しました。

公共交通機関でマスクの着用義務を怠ると日本円でおよそ8000円の罰金が科されるということで、駅の改札口では、職員を見て慌ててマスクを着ける人の姿が目立ちました。

ロシアでは、政府が承認している国産ワクチンへの不信感もあって接種を済ませた人は人口のおよそ3割にとどまっていて、プーチン大統領は10月20日、国民に接種を強く呼びかけました。

クレムリン近くにある百貨店に設けられた集団接種の会場には多くの市民が訪れていて、接種を受けた男性は「欧米のワクチンを待っていたが一向に入ってこないので、国産ワクチンを接種することにした」と話していました。