新型コロナ 世界からの報告
北朝鮮 コロナ感染による発熱か
新たに26万人以上を確認

2022年5月19日

新型コロナウイルスの感染が確認された北朝鮮で新たに一日に26万人以上の発熱者が確認されたと発表され、4月下旬以降の発熱者の累計は200万人近くになりました。感染拡大に歯止めがかかっていないとみられ、さらなる患者の増加が懸念されています。

累計は200万人近くに

5月19日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は5月18日午後6時までの一日に新たにおよそ26万2200人に発熱の症状が確認され、1人が死亡したと伝えました。

北朝鮮は5月12日に新型コロナウイルスの感染確認を初めて明らかにして以降、連日20万人から30万人以上の発熱者の確認を発表していて、4月下旬以降の発熱者の累計はおよそ197万8200人、死者は63人に上っています。

北朝鮮の保健当局は発熱者を隔離するため各地で病棟を増設しているとしていますが、自宅での隔離も増えているとしていて病床の確保が追いついていない可能性があります。

また当局は消毒薬の生産を急ぐため、首都ピョンヤンに数千トンの塩を緊急輸送するなど対策を急いでいるとしていますが、もともとぜい弱だと言われる医療体制に加えてワクチンの接種も進まず、感染拡大に歯止めがかかっていないとみられ、さらなる患者の増加が懸念されています。