新型コロナ 世界からの報告
韓国 感染者の約6割 ブレイクスルー感染
重症者数は過去最多に

2021年11月26日

韓国では、新型コロナウイルスワクチンの接種率が80%近くとなる中で、感染の拡大が続いていて、韓国の保健福祉相は、感染者のおよそ6割がワクチン接種済みでも感染する「ブレイクスルー感染」だとして、重症化する危険性の高い高齢者に早期の追加接種を呼びかけました。

韓国では新型コロナウイルスワクチンの接種率が、これまでに79.4%となっていますが、11月、規制の段階的な緩和を始めて以降、感染が拡大しています。

韓国政府によりますと11月25日、一日で新たに確認された感染者は3901人で、このうち重症者は過去最多の617人となりました。

クォン・ドクチョル保健福祉相は、11月26日朝に開かれた対策会議で、11月第2週の感染者およそ1万5000人の状況を分析した結果として、64%がワクチン接種済みでも感染する「ブレイクスルー感染」で、60歳以上だけでみると85%に上ることを明らかにしました。

そのうえで「日常生活の回復を進めるには追加接種は絶対に必要だ。重症化する危険性が高い60歳以上の人は、速やかに追加接種を受けてほしい」と呼びかけました。

また、子どもや若者が感染する確率が成人を上回っているとして、12歳から17歳の接種の必要性も訴えました。

韓国政府は感染防止のための規制の緩和について、いわゆるワクチンパスポートの利用の拡大などを盛り込んだ見直し策を検討していて、週明けに発表することにしています。

※クォン・ドクチョル(権徳※)※は吉が2つ。