新型コロナ 世界からの報告
インド 一日の感染者30万人超も死者数
病床使用数は低水準に

2022年1月21日

新型コロナウイルスの感染のいわゆる第3波に見舞われているインドで、一日あたりの新規の感染者数が30万人を超えました。
一方でインド政府は、死者数や病床の使用数は低い水準にとどまっているとしています。

新型コロナウイルスの世界の新規感染者数は、イギリスやアフリカの国々で減少傾向になる一方、アジアやオセアニアは増加傾向にあり、このうちインドでは2021年5月にピークとなったいわゆる第2波に次ぐ第3波の感染拡大に見舞われています。

インド政府は1月20日、一日あたりの新規の感染者数が31万7532人に上り、オミクロン株の感染者の累計は9287人になったと発表しました。

一方で、インドの保健当局は1月20日の会見で、死者数の7日間平均は300人台で、3000人台まで増えた前回の第2波と比べると、低い水準にとどまっているとも指摘しました。

また、首都ニューデリーの病院の病床の使用数についても、第2波のときより低い水準にとどまっているとしています。

インドではワクチンを2回接種した18歳以上の人の割合が72%で、当局の担当者は接種率が2%だった第2波のときに比べて大きく向上していることが、死者が少なくなっている要因だという考えを示しています。