フランス政府は、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきているとして、飲食店などでのワクチンの接種証明の提示義務を、3月14日から撤廃する方針を発表しました。
フランスでは、2022年1月、新型コロナウイルスの1日あたりの感染者が30万人を超える日が相次ぎましたが、2月後半には、1週間あたりの平均で1日5万人台にまで減り、重症化して集中治療室で治療を受ける人の数も、ピーク時の3分の1近くまで減少しています。
こうした中、カステックス首相は3月3日、飲食店や美術館などでのワクチンの接種証明の提示義務を、3月14日から撤廃する方針を発表しました。
また、電車や飛行機などの交通機関を除いて、屋内でマスクを着用しなくても済むようになるとしています。
一方で、病院や高齢者施設などでは、接種証明か、検査による陰性証明の提示が引き続き必要だということです。
ヨーロッパでは、北欧のスウェーデンやデンマークでも、2月、飲食店などを利用する際の接種証明の提示義務が撤廃されています。