新型コロナ 世界からの報告
イギリス コロナ感染者の隔離期間を短縮
感染拡大の社会影響抑えに

2021年12月23日

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大するなか、イギリス政府は社会活動への影響を抑えるため、感染が確認された人に義務づけられている隔離の期間を、これまでの10日間から最短で7日間に短縮すると発表しました。

イギリスの人口の大半を占めるイングランドでは、感染が確認された場合、自宅などでの10日間の隔離が義務づけられてきました。

しかし、一日の新たな感染者が10万人を超えるなど、感染が急拡大したことで、隔離によって外出できない人が急増し、
▽運転士やスタッフの不足から鉄道が運休したり、
▽飲食店や劇場が営業を取りやめたりしているほか
▽医療従事者も業務に携われなくなるなど社会的な影響が広がっています。

政府が12月22日、発表した新たなルールでは、感染が確認されたあと、6日目と7日目に簡易検査を行い、いずれも陰性であれば、最も短い場合、7日間で隔離を終えることができます。

保健当局によりますと、7日間の隔離期間であっても、2回の陰性が確認されていれば、10日間の隔離とほぼ同じ程度の感染防止の効果があるということです。

隔離期間の短縮に踏み切った狙いについて、ジャビド保健相は「日常生活における人々の混乱を減らすため」としています。