新型コロナ 世界からの報告
中国 新型コロナ感染各地で広がる
行動制限による経済影響懸念

2022年9月5日

中国では人口2000万人を超える四川省の成都で市内のほぼ全域を対象に厳しい外出制限が続くなど、新型コロナウイルスの感染が各地で広がっていて、行動制限が経済に与える影響への懸念が強まっています。

中国では、9月4日、24の省や自治区などでおよそ1500人の新型コロナの感染者が確認され、8月以降、各地で感染が広がっています。

このうち内陸部の四川省成都では、9月1日からおよそ2100万人の市民全員を対象に厳しい外出制限がとられていて、市当局は9月4日夜、5日から7日まですべての市民にPCR検査を行い、外出制限についても一部を除き継続すると発表しました。

また、広東省深センでも感染者が出ている地区ごとに1週間前から外出制限が行われているほか、天津や遼寧省大連などの都市でも外出制限が行われています。

中国メディアは、都市の全体や一部で外出制限を実施したのは8月以降、33の都市に広がっていると伝えています。

感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策による行動制限は、中国経済の減速につながっており各地で行動制限が強化されていることで、消費のさらなる冷え込みにつながったり供給網に支障が起きたりする懸念が強まっています。