新型コロナ 世界からの報告
上海 コロナの死者過去最多更新
北京で人口9割にPCR検査を拡大

2022年4月26日

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中国の上海では4月25日、52人の死亡が確認され過去最多を更新しました。
一方、感染者が増え始めている首都 北京では、大規模なPCR検査の対象を拡大して人口の9割に当たるおよそ2000万人に実施することを決めるなど、感染拡大への警戒を一段と強めています。

上海市の当局は、新型コロナウイルスの感染者が4月25日、一日に1万6980人確認され、前日より1人多い52人が死亡したと発表しました。
一日に確認された死者数としてはこれまでで最も多くなりました。
厳しい外出制限が本格的に始まってから4月28日で1か月となりますが、感染拡大に歯止めがかからず、多くの地域で外出制限が続いていて、解除の見通しは依然立っていません。

一方、首都 北京では、先週後半以降感染者が増え始めていて、4月25日は新たに33人の感染が確認されました。
こうした中、北京市の当局は感染拡大を早期に抑え込もうと、4月25日から一部の地区で始めていた3回にわたる大規模なPCR検査を4月26日から市内の広い範囲に拡大しました。
これによって北京では、人口の9割に当たるおよそ2000万人を対象に大規模な検査が行われることになります。
北京市の当局は、音楽や演劇などの公演やスポーツのイベントなど、多くの人が集まる行事を一時的に中止するよう指示を出すなど、首都での感染拡大への警戒を一段と強めています。