新型コロナ 世界からの報告
上海 新型コロナ 一日の死者最多に
北京でも感染者増え始める

2022年4月25日

新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい外出制限が続く中国の上海では、これまでで最も多い51人の死亡が確認され、感染拡大に歯止めがかかっていません。
一方、感染が増え始めている首都・北京でも4月25日から一部地域で外出制限が始まり、住民が食料などを買い込む動きも広がっています。

上海市の当局は新型コロナウイルスの感染者が4月24日の一日で1万9455人確認され、51人が死亡したと発表しました。

上海で一日に確認された死者の数としてはこれまでで最も多く、依然として感染拡大に歯止めがかかっていません。

北京 感染増え始め 生活物資買い込む動きも

一方、首都・北京でも感染が増え始めていて、4月22日から24日までに47人の感染が確認されました。

このうち感染者が最も多く確認された朝陽区の当局は、4月25日から一部地域の住民を対象に原則として在宅勤務を求めるなど外出制限を始めました。

また朝陽区では340万人余りのすべての住民や職場がある人を対象に、3回にわたる大規模なPCR検査を4月25日から始めています。

こうした中、北京では上海のような厳しい外出制限が突然始まることを懸念して、住民の間で食料などの生活物資を買い込む動きも広がっています。

地元メディアは「市内のスーパーなどでは商品の在庫は十分にある」と伝えるなど、住民に冷静に買い物をするよう呼びかけています。