中国では3月に入って、新型コロナウイルスの感染が各地で広がっていて、上海では、日本人の住む住宅地などが相次いで封鎖されているほか、テーマパークのディズニーランドが3月21日から休園となるなど、対策が強化されています。
新型コロナウイルスの感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を続けている中国では、3月に入り感染が各地で広がっていて、中国の保健当局は3月20日の一日に市中感染した人が、無症状の人を含めて4331人確認されたと発表しました。
このうち、長期に滞在する日本人が中国で最も多い都市、上海では、無症状の人を中心に市中感染が確認された人が相次いでいて、市民を対象に大規模なPCR検査が行われています。
日本人の住む住宅地などが相次いで封鎖されているほか、上海にあるテーマパーク、ディズニーランドが3月21日から当面休園となるなど、対策が強化されています。
このほか、3月に入って最も多くの感染が確認されている東北部・吉林省では中心都市の長春に自動車や自動車部品のメーカーなど日系企業およそ50社が進出していますが、厳しい外出制限がとられていて、トヨタ自動車の工場の操業が3月14日から停止されるなど影響が続いています。
一方、IT企業などが集まる南部・広東省の深センでは、市民全員を対象にPCR検査を3度にわたって実施するなどした結果、感染が抑えられているとして、3月21日からほとんどの企業で感染対策を続けながら生産活動が再開されています。