新型コロナ 世界からの報告
WHO 新型コロナ
“国際的緊急事態”の宣言を継続

2023年1月30日

WHO=世界保健機関は1月30日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて出している「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言について、継続すると発表しました。

WHOは1月27日、各国の専門家による委員会を開き、2020年1月末に出した宣言を解除できるかどうか検討しました。

委員会では、今なお死者数が多いことや、発展途上国でワクチン接種が不十分なことなどを懸念する意見が表明されたということです。

さらに、現在感染を広げているオミクロン株の変異ウイルスについては「これまでの変異ウイルスと比べると重症化につながっていない傾向が見られるが、予測不可能な特徴を持つ新たな変異ウイルスに進化する能力を保持している」と指摘し、入院患者数と死者数の報告を続けることなどが必要だとしています。

WHOは各国に対し、ワクチンの追加接種を進めることや、変異ウイルスへの警戒を続けるとともに、詳しい感染データをWHOに提供するよう呼びかけています。