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PCR検査
東京都の「陽性率」

【PCR検査の陽性率
(東京都独自の方法による算出)】

(資料:東京都)

東京都は都内で行われた新型コロナウイルスのPCR検査について、独自の方法で算出した数字を5月8日から「陽性率」として発表しています。

最新のデータは、東京都が次のサイトで公開しています。
検査実施人数と陽性率の推移(東京都HP) ※NHKのサイトを離れます。

東京都の「陽性率」 独自の算出方法とは

東京都が公表をはじめた「陽性率」は、その日に行われたPCR検査で、陽性と判明した人数を、検査した人数で割って算出したものではありません。

東京都は、その日までの1週間に陽性と判明した人数の平均を、その日までの1週間に検査した人数の平均で割って「陽性率」を算出しています。

たとえば、5月7日の「陽性率」は、5月1日から7日までの1週間に陽性と判明した人の平均である22人を、同じ期間に検査した人の平均292人で割って、7.5%と算出したということです。

検査した人数には、すでに感染が確認され、入院している患者の陰性を確認するための検査は含まれていません。

東京都は「陽性率」の算出に、1週間の人数の平均を使う理由について、病院などで起きている集団感染に関する検査が行われる日は、陽性になる人の割合が一気に増えたり、平日と土日で検査態勢が異なったりするため、平準化する必要があると説明しています。

東京都は、都内のすべての検査をもとに「陽性率」を算出することにしていますが、医療機関で保険を適用して行った検査の情報が、毎日、得られるようになったのは5月7日からです。東京都は5月6日までの「陽性率」に、保険適用の検査をさかのぼって加えて反映させることは難しいと説明しています。

(2020年5月9日)

小池知事「1つの目安」

小池知事は5月8日夜、記者団に対し「きょう初めて『陽性率』を出した。1つの目安だ」と述べました。

そのうえで、記者団が「毎日の『陽性率』は、今後、東京都の緊急事態措置の解除に向けたロードマップを策定するうえで、重要な1つの指標になると考えているか」と質問したのに対し、小池知事は「すべて重要な指数だ。感染した方の数字や、検査を受けた方の数字、コールセンターへの電話の本数など、すべて重要な数字だと考えている」と述べました。

(2020年5月9日)