小池知事 “変異ウイルスで新局面
大型連休中の旅行も延期を”

2021年4月9日

「まん延防止等重点措置」の適用が決定したことを受けて、東京都の小池知事は臨時の記者会見を開き「感染力が極めて強い変異ウイルスの脅威に直面している。コロナとのたたかいは新たな局面を迎えた。変異ウイルスで感染が拡大している大都市圏との往来は控え、大型連休中の旅行も延期してほしい」と呼びかけました。

この中で小池知事は「現在、私たちは感染力が極めて強いN501Yという変異ウイルスの脅威に直面している。危機的な状況であると認識していただきたい。コロナとのたたかいは新たな局面を迎えた」と述べました。

そのうえで「感染力が強いということは、これまでと同じ行動ではなく、今ここで人の流れをおさえていくことが重要だ。東京の医療を守り、何よりも都民の命を守るためには、これまで以上に徹底した取り組みが不可欠だ」と述べました。

そして、都民に対し「都と県の境を越える外出は自粛をお願いする。特に感染力の強い変異ウイルスで感染が拡大している大都市圏との往来は控え、大型連休中の旅行も延期してほしい」と呼びかけました。

さらに「都内においても、外出は買い物など必要最小限のものとし、高齢者や学生は昼間のカラオケも控えてほしい」と呼びかけました。

また、小池知事は「変異ウイルスにより感染が爆発的に増加しかねないという強い危機感を共有し、一人一人が感染拡大防止のための当事者だという意識で行動をとることが、都民を守り、未来を切り開く」と強調しました。

このほか、記者団が「重点措置の期限となる5月11日の時点でどういう感染状況を目指すのか」と質問したのに対し、小池知事は「現時点で何か数値的な目標を申し上げるのはなかなか厳しい。今、新規陽性者数が500人台で、今後、増える可能性がある」と述べました。

そして「もう疲れたかもしれないが、コロナはなかなか疲れてくれない。変異ウイルスに対して皆さんとともにたたかっていきたい」と述べました。