新型コロナ 都と都医師会
円滑なワクチン接種に
協力で一致

2021年1月26日

新型コロナウイルスのワクチンの接種に向けて、東京都の小池知事と東京都医師会の尾崎会長は、接種を円滑に進めるための体制の構築などで協力することで一致しました。

新型コロナウイルスのワクチンの接種に向けて、小池知事と尾崎会長は1月26日、都内で意見を交わしました。

この中で小池知事は、国ができるかぎり来月下旬から医療従事者を対象に、接種を始めたいとしていることをうけて「各関係機関が連携して進めることが都民への安心にもつながる。非常に面倒な温度管理が必要だと言われており、連携してスムーズに進めていきたい」と述べ、協力を求めました。

これに対し尾崎会長は「ワクチンが重要な役目を果たすことは間違いない。病院や診療所には負担がかかるが、都民のために接種を進めることが医師会に課せられた責務だ」と述べ、接種を円滑に進めるための体制の構築に向けて協力することで一致しました。

このほか、医師会側からはワクチンの保管や輸送、分配などにあたって都の支援を求める意見が出され、小池知事は都に専門のチームを設けて対応する考えを示しました。

医師会会長「時間的な制約が大きい」

意見交換のあと、東京都医師会の尾崎治夫会長は記者団から今後の課題について聞かれると「超低温での保存や、解凍した場合、5日以内に使わなければいけないという時間的な制約がいちばん大きい。また、輸送手段やアレルギー対策も、しっかりやりながら接種体制を作らなければならない」と述べました。

そのうえで「従来のインフルエンザワクチンの接種とは異なることがかなりあり、そのハードルをどうやって超えていくかだ」と述べました。