保健所
共同で夜間の入院や転院先探す調整業務に
東京都

2020年12月28日

東京都内で新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、保健所の業務がひっ迫するなか、都内の複数の保健所が、夜間、患者の入院や転院先を探す調整業務を12月28日から試験的に共同で行っています。

都内では保健所の業務がひっ迫していて、特に夜間は、患者の入院や転院先を探す調整業務のほか、自宅で療養していた人で体調が悪くなった人の搬送を、それぞれの保健所の当番の医師などが少人数で対応していました。

こうした中、都内の半分にあたるおよそ15の保健所が夜間の調整業務を、12月28日から試験的に共同で行っています。

複数の保健所が共同でこうした試みを行うのは初めてで、負担を減らすとともに、医療機関が休診となり入院や転院の調整が難しくなると予想される年末年始に迅速に調整するねらいもあります。

取り組みは、12月28日から年明けの来月3日まで、午後5時から翌日の朝7時まで行われ、それぞれの保健所から、交代で医師や看護師が都庁に集まって対応します。

保健所の支援を行っている東京都は「何とかしてこの年末年始を乗り切りたい。コロナ対応はまだ続くので保健所が持続的に対応できるよう支援したい。ただ、『感染しないこと』が何よりも重要なので一人一人が対策を徹底してほしい」と話していました。